昨年はJRA発売分と現地発売分(仏PMU)の双方で出走14頭中の13番人気、日本では単勝110.5倍、現地でも72.5倍という波乱を呼んだトルカータータッソ。3歳5月のデビューから4歳10月の凱旋門賞に至るまでドイツ国内でしかレース経験がなく、英・愛・仏がリードする欧州競馬界において人気の盲点となっていた。

しかし、戦績を振り返れば遅いデビューから3戦目で独ダービー2着、秋にはベルリン大賞でG1初制覇と素質の高さを示し、4歳の昨年は直前のバーデン大賞勝ちで前年の3着から成長して凱旋門賞に臨んでいた。2002年のマリエンバードと2011年のデインドリームはバーデン大賞と凱旋門賞を連勝しており、実績的には好勝負できるだけの素地があった。

そして、今年も昨年と同様に5戦目で凱旋門賞に参戦。3戦目をキングジョージにレベルアップした上で、その他は全く同じレース選択で着順も似通っている。前走のバーデン大賞はアタマ差で惜敗も、初コンビだったL.デットーリ騎手は馬場状態(稍重)とスローペースを敗因に挙げ、より重い馬場と速い流れが理想と振り返っている。タイトルホルダーら強力な先行馬がいる今回は展開も向きそうだ。連覇なら史上8頭目、4歳と5歳での達成なら第二次大戦前のコリーダ以来、2頭目の快挙だが、再び世界を驚かせる激走も十分にあるだろう。