11頭の牝馬により愛レパーズタウン競馬場で争われたG1メイトロンステークス(現地12日、芝8ハロン)は、後方10番手で中間点を通過した3番人気のシャンペルゼリーゼが直線で大外から末脚を炸裂。先行く9頭を一気に抜き去る鮮やかな追い込みを決めた。

 3番手追走から残り1ハロンで先頭の2番人気ピースフルが1馬身1/4差の2着に粘り込み、1番人気のディープインパクト産駒ファンシーブルーは勝ち馬の直前から末脚不発でさらに1馬身1/2差の3着まで。ロードカナロア産駒の5番人気ノウイットオールは2番手から粘るも、ファンシーブルーに差し込まれてアタマ差の4着に終わった。

 シャンペルゼリーゼはエルザーム(その父リダウツチョイス)産駒の3歳馬でG1初制覇。デビュー4戦目の勝ち上がりなど2歳時は5戦1勝に留まったが、3歳を迎えた今季は6月の初戦から今回まで4連勝と急成長し、10日前にG3フェアリーブリッジステークスで重賞初制覇を飾っていた。

 このレースを3勝するなど、かつて名騎手として鳴らしたJ.ムルタ調教師は転身後で初のG1勝ち。「最高の気分だよ。皆に“騎手としては凄いキャリアだった”と言われるのにうんざりしていたんだ。過去の話だし、今はそれが気になっていてね」と安堵すると、「素晴らしい年になっているが、チャンピオンズウィークエンドでG1を勝つことは代えがたい」と地元でのG1制覇を喜んだ。なお、シャンペルゼリーゼの今後についてはサンチャリオットステークスとブリーダーズカップマイルが念頭にあるとコメントしている。