来年の英クラシック戦線を占う2歳G1フューチュリティトロフィー(芝8ハロン)が現地24日にドンカスター競馬場で行われ、先行勢を前に見ながら進んだ6番人気のマックスウィニーが残り1ハロンから抜け出し、食い下がる1番人気ワンルーラーを3/4馬身抑えた。

 さらに2馬身1/4差の3着に5番人気のバラダールが続き、2番人気のキングベガは勝ち馬に21馬身離されて最下位の8着に沈んだ。

 マックスウィニーは7番人気で波乱を呼んだ8月の愛G2フューチュリティステークスに続く2度目の重賞勝ちでG1初制覇。前走の愛G1ヴィンセントオブライエンナショナルステークスでは10頭立ての8着に敗れていた。

 J.ボルジャー調教師は『Sky Sports Racing』に対し「彼は着実に成長しているし勝てるかもしれないとは思っていた」「初めてレースに使った時から彼が我々のダービー候補と思ってきたし、今日をもって気持ちを変えられなくなったね」と、クラシックの登竜門を突破して自信を深めていた。この勝利を受け、大手ブックメーカーの『パディーパワー』は英ダービーの前売りオッズを41倍から21倍にカットしている。

 なお、マックスウィニーの馬名はアイルランドの劇作家で、独立運動に関係して扇動罪により英国で投獄され、ハンガーストライキの末に1920年10月25日に亡くなったテレンス・マックスウィニーに由来している。ボルジャー師は「彼は傑出した愛国者の一人だ。彼の死から100年後にこの馬を英国に連れていき、彼がしたように勝利したのはたまらないね」と同郷の英雄に勝利を捧げていた。