G1愛ダービー(3歳、セン馬不可、芝12ハロン)が現地25日にカラ競馬場で行われ、英オークス馬チューズデーと1番人気を分け合ったウエストオーバーが2番手追走から直線早々に先頭に立つと、7馬身差を広げる独走劇で圧勝した。

 レースは8頭が五分の発馬を決め、ウエストオーバーはフレンチクレイム(4番人気タイ)に先を譲って2番手に収まる。2ハロン進むうちに隊列が決まって道中は淡々と流れ、ウエストオーバーは直線早々に先頭を捕らえて一方的にリードを広げた。

 2着に3番手追走のピズバディール(6番人気)が続き、さらに2馬身差の3着はフレンチクレイム。チューズデーは後方3番手で機をうかがうも、勝負所で外から被されるなどスムーズに追撃できず、勝ち馬から10馬身1/4差の4着に終わった。

 ウエストオーバーは4月の英G3クラシックトライアルに続く2度目の重賞勝ちでG1初制覇。前走の英ダービーは直線で包まれる不利が大きく影響し、脚を余す格好で悔いの残る3着に敗れていた。

 ウエストオーバーは英ダービーのR.ホーンビー騎手からC.キーン騎手に乗り替わりとなったことから、英ダービーでの騎乗ぶりが原因との憶測が流れていたが、R.ベケット調教師は「コリン(キーン騎手)は初めからポジティブだったし、勇敢に向かっていった。ロブ・ホーンビーが今日のランチタイムに彼(キーン騎手)と話し、ウエストオーバーはそのように乗ればいいと勧めていたんだ」「このような機会で戦うためには重要なことで、コリンは確実にやり遂げた。私は彼(ウエストオーバー)がこの舞台であんな勝ち方をするとは思っていなかったよ。彼は大きな馬で発展途上だからね」と期待以上の内容だったことを明かした。

 なお、ベケット師はウエストオーバーの次戦にキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスを示唆。大手ブックメーカーの『パディーパワー』はキングジョージにおける前売りオッズを10倍台から5倍に、『ラドブロークス』は英セントレジャーにおけるオッズを5倍から2.75倍にカットしている。