昨年の凱旋門賞でトルカータータッソとともに波乱を呼んたドイツのR.ピーチュレク騎手。今年は私生活でもパートナーのS.シュタインベルク調教師が管理するメンドシーノとのコンビで連覇を狙う。

 35歳のピーチュレク騎手は前走のバーデン大賞を振り返り、「サラ(シュタインベルク師)のG1初制覇で私が騎乗していたのは夢のようだった。もし日曜日(凱旋門賞)に勝てたら、歴史にもう1ページが加わるかもしれないね」「お互いにパートナーの調教師と騎手が凱旋門を勝ったことなどなさそうだから、それはもうスペシャルなはずさ」と思いを馳せる。

 昨年の凱旋門賞後、ピーチュレク騎手はザルツブルク厩舎の名の下にメンドシーノを実質的に所有するH-G.ウェルニッケ氏と優先騎乗契約を結んだ。それは結果的にディフェンディングチャンピオン(トルカータータッソ)の騎乗機会を失うことを意味し、今回はL.デットーリ騎手に手綱がわたることになった。しかし、彼は「一緒に歴史を作ったのだし、また乗れたらと思う馬なのは間違いないけど、これは契約であって、私は契約を尊重する」と自身のキャリアにベストなことをしたと信じている。

 そして、前走のバーデン大賞ではメンドシーノに騎乗してトルカータータッソを破り、凱旋門賞への切符を手にしたが、両馬を比較して「どちらも柔らかい馬場と緩やかなレースを求めている点が共通している。私の考えでは、メンドシーノは直線で長く脚を使えて切れ味があるけど、トルカータータッソは加速により長く(時間を)要す」

「メンドシーノはトルカータータッソとタイプが異なる。スピードに乗るのに時間がかかるのを知ってるから、去年はトルカータータッソを(馬群の)外側に置いたんだ。メンドシーノは切れがあるから馬群を割ることができる」と優位性を主張している。