今年で162回目を迎えた豪州競馬の祭典、G1メルボルンカップ(3歳以上、芝3200m)が現地1日にフレミントン競馬場で22頭により争われ、トップハンデの57.5kgを負担したゴールドトリップ(9番人気タイ)が後方から徐々に進出すると直線半ばで先頭に立ち、12番人気エミッサリーの追撃を2馬身振り切って栄冠を手にした。

 五分の発馬から後方5番手に控えて1周目のスタンド前を通過したゴールドトリップは、最終コーナーのペースアップに合わせて馬群の外から進出。4番手に上がって直線に入ると残り200mを前に先頭に立ち、中団から馬群を縫って追撃するエミッサリーを振り切った。

 さらに1.25馬身差の3着に勝ち馬の背後でレースを進めたハイエモーシャン(15番人気タイ)が続き、英国から遠征した1番人気ドーヴィルレジェンドは中団から残り300mで先頭をうかがうも、勝ち馬に並ぶ間もなくかわされて4着に終わった。

 アウトストリップ(その父エクシードアンドエクセル)産駒のゴールドトリップは2019年にフランスのF.シャペ厩舎からデビューし、3歳の2020年にG2グレフュール賞勝ちやエネイブルが3勝目を狙った凱旋門賞で4着。昨年もガネー賞2着、サンクルー大賞3着などG1戦線で活躍し、豪州のC.マー&D.ユースタス厩舎に移籍した。豪州では4戦目となる前々走のコーフィールドカップで2着と結果を出すと、その後にコックスプレート(9着)を挟んで臨んでいた。今回はグレフュール賞以来となる2年4カ月ぶりの重賞制覇で、白星自体も通算2勝目となった。

 ゴールドトリップは昨年のサンクルー大賞後にオーストラリアン・ブラッドストックが230万ドルを投じて前オーナーから購入。しかし、大目標のコックスプレートを跛行で除外されると、1年の休養を経て今年7月に復帰した経緯がある。

 豪競馬メディア『racing.com』は、オーストラリアン・ブラッドストックと厩舎の間でゴールドトリップの購入に関わったW.ボーン氏の「彼は非常に高額な馬だったし、コックスプレートを走れないとなった時はオーナーたちが本当に我慢してくれた。12カ月後に復帰してメルボルンC制覇につながった」という安堵と喜びのコメントを紹介している。