豪競馬の祭典、G1メルボルンカップ(3歳以上、芝3200m)が現地7日にフレミントン競馬場で行われ、3番人気のウィズアウトアファイトが先頭から14、15馬身ほどの中団後ろ寄りで中間点を通過すると、馬群の中から突入した直線では2.25馬身抜け出して勝利を収めた。

 出遅れた5番人気のソウルコムが2着、シェラズ(21番人気タイ)が3着と勝ち馬の直後を追走した2頭が上位入線を果たし、日本から遠征したブレークアップ(6番人気タイ)は同じような位置から伸びを欠き16着に大敗。1番人気のヴォーバン、連覇を狙う2番人気のゴールドトリップは中団前方から失速し、それぞれ14着と17着に沈んだ。

 16番枠のウィズアウトアファイトは発馬で後手を踏むも、鞍上のM.ザーラ騎手がすぐに内ラチ沿いへ誘導。2馬身ほど出遅れた4番枠のソウルコムはインキープ、22番枠のシェラズも後方から馬群の中に潜り込み、コースロスを防ぎながら中団後方まで位置を挽回した。

 23頭の隊列は残り1000m地点で前後25馬身ほどの縦長だったが、後続の追撃が早く最終コーナーの残り600m地点で凝縮。先行勢に厳しい展開となって直線入口では横に大きく広がり、ウィズアウトアファイトがラチから7頭分ほどの真ん中に持ち出されると、その背後からシェラズ、ソウルコムの順に続いて混戦から抜け出した。

 ブレークアップは勝ち馬の2つ外の18番枠から発馬が今ひとつ。直進して馬群の外を走る格好となり、スタート直後は自身より後ろだった勝ち馬に1周目のゴール板前で越されるなど徐々に位置を悪くする。最終コーナーでもラチから14、15頭分遠いほぼ大外を回るなどロスを重ね、全く流れに乗れないまま終わってしまった。

 ウィズアウトアファイトは前走のコーフィールドカップから連勝で2度目のG1制覇。2001年のイシリアル以来、史上12頭目となる両レース連勝の“カップス・ダブル”の快挙を達成した。序盤の好判断で勝利に導いたザーラ騎手はゴールドトリップで制した昨年に続く連覇で、1978年と1979年のH.ホワイト騎手以来となる異なる騎乗馬での連覇という偉業を成し遂げた。

 また、ウィズアウトアファイトを管理するA&S.フリードマン調教師にとってはメルボルンC初制覇で、コーフィールドCからの連勝も史上12例目。アンソニー師の兄でサム師の伯父に当たるL.フリードマン調教師はマカイビーディーヴァで3連覇しており、一族では通算6勝目となった。

 豪競馬メディア『racing.com』は「最大の敵は馬自身だと思っていた」「ゲートに向かう際に彼はリラックスしていて、これは良い兆候だと思った」「先頭に立つのが少し早かったが、自分の後ろから何か来るわけがないと思ってドーンと行ったよ」「(コーフィールドC時にゴールドトリップとの選択で)いろいろと言われたけどきれいに片づいた」というザーラ騎手のコメントを報じている。