3月のスーパーラグビー中断発表から約半年。

ニュージーランド、オーストラリアに続き、2019年W杯を制した南アフリカでも華やかにラグビーが再開する。

南アフリカラグビーは9月26日(土)、ロフタス・ヴァースフェルド(プレトリア)で、「スーパー・ファン・サタデー」と題したダブルヘッダーを開催する。

記念すべき第1試合では、スーパーラグビー(SR)2020の参加チームであるブルズとシャークスが激突。第2試合には同リーグのライオンズ×シャークスが登場する。どちらもJSPORTSオンデマンド限定でのLIVE配信となる。

ただSRチームの登場はこの日限り。これからSRチームによる国内大会が開幕するわけではなく、始まるのは約4か月の変則シーズンだ。

現状の海外報道によれば、この1日限りのお祭りに続き、10月3日(土)には大々的に「スプリングボック・ショーダウン」と題した代表選考会がニューランズ・スタジアム(ケープタウン)で開催される。

11月7日(土)に開幕する南半球4か国対抗戦「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」へ向けたスプリングボクス(南アフリカ代表)入りを目指し、60人の代表候補が「グリーン」チーム、「ゴールド」チームに分かれて戦うセレクションマッチだ。

これら特別な試合のあと、10月10日(土)からは1891年創設の地方・州代表選手権大会「カリーカップ」を母体とした、国内7チームによる大会が予定されている。プレーオフ準決勝は1月16日、決勝は1月23日という。

南アフリカはしばらく少人数での非接触型トレーニングを続けてきたが、8月中旬にロックダウンレベルが下がり、9月第1週からフルコンタクトの練習を始めた。

南アフリカ代表の多くが今回のダブルヘッダーに登場するとあって、「ラグビーは宗教」とまでいわれるラグビー熱狂国のファンたちは、首を長くしてこの日を待っていたはずだ。

残念ながら26日は無観客となるが、観客席はファンの写真で埋め尽くされるかもしれない。ファンは専用サイトに自身の写真をアップロードすることで、予約の座席に自身の写真を飾ることができる。ユニークな観客席にも注目したい。

開幕戦に登場するブルズを率いるのは、トヨタ自動車を率いていた名将ジェイク・ホワイト。

出場するメンバーは代表経験者が13名という豪華布陣だ。7人制代表“ブリッツボッカ”からもステッドマン・ガンズら2名がメンバー入りした。

2019年W杯メンバーでは、世界最高峰のエイトマン、キャプテンを務める元クボタのNO8ドウェイン・フェルミューレン。そしてベテランのPRトレバー・ニャカネの2名。

そのほかドロップゴールの名手であるモルネ・ステイン、元トヨタ自動車のジオ・アプロンといった、日本でも人気のあるベテラン選手の姿もある。

U20南アフリカ代表でキャプテンを務めたFW第3列、22歳のミュラー・エイスは注目株。ただモンスター揃いの南アフリカのこと、そもそも人材には事欠かない。

南アフリカでスーパーラグビー中断を最も悔しがったのは、6勝1敗と絶好調だったシャークスだったかもしれない。

今回はNTTドコモに新加入したWTBマカゾレ・マピンピ、英ハリクインズに移籍したCTBアンドレ・エスターハイゼンを欠くが、快進撃を支えた主力は多く残っている。

2019年W杯メンバーは190センチの大型プロップ、トーマス・デュトイ。安定感抜群のCTBルカンヨ・アム。低重心で爆発的に加速するWTBスブ・ンコシだ。

魅力的な選手はまだまだいる。

NO8シクンブゾ・ノーチェは突破力あるネクストブレイク選手。バックスにはカーウィン・ボッシュ、マニー・リボックというファンタジスタ型の司令塔が揃う。7人制代表のスターであるワーナー・コックは、激しさと器用さを兼備する注目選手だ。

ダブルヘッダーの第1試合「ブルズ×シャークス」は午後11時25分からJ SPORTSオンデマンド限定でLIVE配信。

さあ、待望の南アフリカラグビーの再開を堪能しよう。はたしてどんなラグビーが展開され、どんな超人たちが躍動するのだろうか。

文:多羅 正崇