延長11回、タイブレークの末、プエルトリコがオランダを破り、決勝進出を決めた。また、明日の朝には侍ジャパンが決勝を賭けて、アメリカと対戦する。

日本が優勝するためには倒さなければならない、この2カ国について、優勝候補4ヶ国が戦った2次ラウンドのプールFを振り返り、その戦力を確認してみよう。

プールFは、プエルトリコが3連勝でサンディエゴでの争いを制した。しかもただ、全勝しただけではなく、3試合の中で1イニングもリードを許さない試合運びを見せて、決勝ラウンド進出を決めている。

ともにプエルトリコに敗れたドミニカ共和国とアメリカは、互いに1勝1敗で決勝ラウンド行きの切符を賭けて激突。結果はアメリカが勝利して、前回大会覇者のドミニカ共和国が敗れた。

◆アメリカとドミニカ共和国の明暗を分けたスーパーキャッチ

「野球は1秒、1センチで勝敗が決する」ことを証明するビッグプレーだった。2点を追うアメリカ戦の7回に、ドミニカ共和国のマニー・マチャド(ボルティモア・オリオールズ)が放った打球はセンター方向へ。

観客席へ飛び込もうかという打球はその直前、アダム・ジョーンズ(ボルティモア・オリオールズ)がフェンス間際でジャンプしながら目一杯差し出したグラブの先に着地した。

今大会のベストモーメントに選ばれそうなシーンを演出した所属球団のチームメイトに対して、打球の行方を確認したマチャドはヘルメットを取って敬意を表している。

スーパープレーの興奮も冷めやらぬ中、続くロビンソン・カノー(シアトル・マリナーズ)の打球は逆方向へと飛んだ。

初回に似たような当たりで先制のタイムリーツーベースを記録していた前大会のMVPが放った一打は、クリスティアン・イェリッチ(マイアミ・マーリンズ)が手を伸ばしても届かないホームランとなり、ドミニカ共和国は1点差に迫った。

「If」はスポーツにとってのタブーだが、「もしも」マチャドのフライがスタンドインしていれば、試合は4-4の振り出しに戻っていた。8回にはアメリカが2点を追加したが、それもどうなっていたかは分からない。

ともあれ、8回に試合を決定づけるタイムリーを放ったのは、ここまで不振だったアンドリュー・マカチェン(ピッツバーグ・パイレーツ)で、アメリカは1次ラウンドのリベンジに成功した。

グループ初戦のベネズエラ戦では、終盤の8回にジョーンズが同点弾を放ち、エリック・ホズマー(ロイヤルズ)の2ランで勝ち越すなど日替わりでヒーローが生まれている。

元々、才能豊かなスター軍団が、ドラマチックな展開を制してモメンタムを得ようとしている。短期決戦において、このようなチームは手強い。