◆7月23日(日)午前10:25 JR東日本 vs. 東芝 J SPORTS 3

第88回都市対抗野球は7月23日(日)で大会10日目。今日の準々決勝3試合で、ついにベスト4が出揃う。第1試合はJR東日本(東京都)と東芝(川崎市)の対戦だ。

JR東日本はエース田嶋大樹が16日の1回戦、20日の2回戦と連続完封勝利。2試合で被安打わずかに5本という快投を見せている。

最速152キロと馬力も秘める田嶋だが、この大会は力みなく、程よくリラックスして投げている。スピンの効いたボールで低めを突くから、140キロ前後の速球に「数字以上」の威力が出る。

加えて110キロ台のカーブも切れがあり、速球だけに絞れない。佐野日大高時代からドラフト上位級の評価は受けていたが、社会人の3年間で「ドラフト1位間違いなし」というレベルに到達した。

田嶋が先発すれば中2日となる。彼は5月の東京都2次予選で中1日の先発を2度経験済み。他にも好投手はいるのだが、田嶋が先発する可能性は高い。

打線は影山潤二が6打数3安打と好調だ。入社3年目の俊足、強肩を武器とする外野手だが、8番、7番と試合ごとに打順が上がっている。

東芝は1回戦は2失点、2回戦も1失点と投手陣が結果を出している。準々決勝の先発は1回戦で先発した新人・岡野祐一郎だろう。

140キロ台の速球に加えて「ボールを動かす」「コースを突く」部分に強みがある。制球力は聖光学園高時代から傑出していたが、1回戦も7イニングを1四死球に抑えている。

◆7月23日(日)午後1:55 日本通運 vs. 西濃運輸 J SPORTS 3

第2試合は日本通運(さいたま市)と西濃運輸(大垣市)の”運送会社ダービー”となった。

日本通運は21日の2回戦・パナソニック戦で阿部良亮が、大会史上5人目のノーヒットノーラン(完全試合を含む)を達成。

前回の達成(森内壽春/JR東日本)は2011年の大阪ドーム開催で記録されたもので、東京開催の都市対抗では60年ぶりの記録だ。東京ドーム開催ではもちろん初の快挙となる。

「6回あたりから(ノーヒットノーランを)意識していました」という阿部だが、8回表2死から「抜けていればセンター前」の投直を好捕。自らの守備で自らの記録を助けた。

阿部は速球こそ140キロ前後と平凡だが、カーブを活かした緩急と手元で沈むツーシームを駆使。

パナソニック打線に12個の内野ゴロを打たせる”巧投”だった。南関東予選は6イニングの登板にとどまっていたが、大舞台でしっかり結果を出した。

一方の西濃運輸は堀田晃が1回戦に続いて2回戦も先発し、東京ガスを相手に2失点完投勝利。

1回戦は5回途中に降板し、中1日の登板だった。スライダーなど縦の変化球で丁寧にコースを尽き、四死球0と安定感のある投球を見せた。

打線は6番サードで起用されている伊藤匠が2試合連続本塁打。どちらも初回の初打席で放っており、彼の活躍がチームに弾みをつけている。

5番・指名打者の41才、阪本一成も2試合で4打点と大活躍中。彼の脅威が伊藤を楽にしている部分もあるだろう。阪本には”史上最年長の橋戸賞”を期待したい。