第88回都市対抗野球は7月24日(月)の準決勝2試合、25日(火)の決勝戦で12日間の全日程を終える。

4強はいずれも関東のチームとなった。関東は2007年から13年まで7年連続で都市対抗王者を出している地域だ。

ただ、直近の3年は東海(14年・西濃運輸)、近畿(15年・日本生命)、東海(16年・トヨタ自動車)と関東からチャンピオンが出ていなかった。4年ぶりに関東勢による黒獅子旗獲得となる。

◆7月24日(月)午後1:25 NTT東日本 vs. 東芝 J SPORTS 3

24日の準決勝第1試合は、NTT東日本(東京都)と東芝(川崎市)の対戦だ。NTT東日本は4投手の継投で新日鐵住金東海REXとの準々決勝を制した。

特定のエースはおらず、先発投手も3試合とも違う。1回戦5投手、2回戦3投手と今大会はどの試合も小刻みな投手起用で切り抜けている。

準々決勝は9回に登板した注目の剛速球右腕・西村天裕が、3ラン本塁打を浴びて二死で降板。1回戦に続いて打ち込まれてしまった。東京都予選の優秀選手に輝いているドラフト候補だが、今大会はもう出番がないだろう。

一方で30才のベテラン右腕・末永彰悟は、1回戦のピンチを救う登板を見せ、2回戦も4回無失点と好投。

173センチ・62キロという“一般人体型”ながら、140キロ台後半の切れがある速球は圧巻だ。末永や大竹飛鳥といった経験豊富な投手が控えていることは、彼らの強みとなる。

打線は“驚異の2番打者”福田周平が3試合連続の猛打賞。大会の通算打率は.714という野球場離れした数字になっている。

福田は169センチと小柄だが広陵高、明治大と強豪校の主力を張っていた野球エリート。ショートの守備もハイレベルで、社会人3年目の今季はドラフトの有力候補に躍り出た。

明治大で福田の後輩にあたる3番サードの宮内和也も、準々決勝は初回の犠飛、4回のタイムリー二塁打で2打点を挙げている。

チーム全体で見ても1回戦が12本、2回戦が14本、準々決勝は13本と3試合連続で2桁安打を記録。上位打線を中心に良く振れている。

一方の東芝は準々決勝で、JR東日本との激闘を制した。初回に先制されたが、4回表に4番・金子聖史のタイムリーで同点に追いつく。

その後もリードされるたびに7回、9回と追い付き「3回勝ち越されて、3回追いつく」粘り強さを見せた。そして2試合連続完封勝利を挙げていたJR東日本のエース田嶋大樹を、9回途中に降板させている。

12回のタイブレークは1番・佐藤旭が2点タイムリーを放ち、裏の反撃を1点に抑えて準決勝進出を決めた。

投手陣は1回戦に続いて柏原史陽が好リリーフ。JX-ENEOSから補強された175センチの右腕で、150キロ近い速球で押せるところが強みだ。

同志社大から社会人入りして2年目で、彼も今秋のドラフトに向けた候補の一人だろう。