ARTA NSX-GTを筆頭にホンダ勢が、予選で上位を独占

 第3戦から2か月のインターバルを経て、スポーツランドSUGOでSuper GTシリーズの第4戦が開催された。当初は雨との予報が出ていた予選ながら、幸いにしてドライコンディションが保たれた中で行われ、GT500では野尻智紀/小林崇志組のARTA NSX-GTが開幕戦以来となる、今季2回目のポールポジションを獲得。また、トップ3はホンダNSX-GT勢で独占された。ここまで苦戦を強いられていただけに、揃って逆襲を果たせるか大いに期待がかかるところ。

 そして、GT300では松井孝允/山下健太組のVivaC 86 MCが、2戦連続でポールポジションを獲得。はたして、2戦連続ポール・トゥ・ウィン達成はなるのだろうか?

気まぐれな天候変化に翻弄されてしまったRAYBRIG NSX-GT

 明けて日曜日、決勝レースを前にして早朝まで、そしてサポートレースの頃に降った雨はすでにやんでおり、路面は徐々に乾きつつあった。マシンがグリッドに並べられた時、天候が保たれたならば、間違いなくチョイスするのはドライタイヤだ。が、雨雲レーダーを見れば、まもなく雨が降ってくるのは明らか。問題はどのタイミングで、どう降るか。

 フォーメイションラップが近づくと案の定、雨は降り始める。しかし、そう強くはない。ほとんどの車両が大事をとって、ウェットタイヤを装着する中、GT500ではWedsSport ADVAN LC500、フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R、カルソニックIMPUL GT-R、そしてZENT CERUMO LC500の4台だけがドライタイヤを装着する。

 ところが、この選択は裏目に出てしまう。路面は思いの外、濡れてしまっていたからだ。宮城県警のパトカーによるパレードラン、そしてフォーメイションラップの後、グリーンシグナルの点灯とともにレースは開始。上位3台は難なく1コーナーをクリアしていったのに対し、4番手スタートのWedsSports ADVAN LC500の関口雄飛が止まりきれずコースアウト。フォーラムエンジニアリングADVAN GT-Rの佐々木大樹もまた、次々と後続車両にかわされてしまう。

 関口が順位を落としたことで、オープニングラップのトップはすべてNSX-GTで争われることに。ARTA NSX-GTの野尻に、RAYBRIG NSX-GTの山本尚貴、KEIHIN NSX-GTの小暮卓史、さらにMOTUL MUGEN NSX-GTの武藤英紀が急接近。中でも武藤のペースが良く、馬の背コーナーで2台をかわして、2番手に浮上する。その勢いで最終コーナーでは野尻をアウトからかわそうとするも、これは失敗。空いたインを山本に刺されてしまう。そして、KEIHIN NSX-GTのリヤカウルが、ストレート上で外れるアクシデントも発生。

 一方、野尻のペースが思うように上がらず、2周目のレインボーコーナーで山本がトップに浮上し、これに武藤も続いていく。もう1台のNSX-GT、Epson Modulo NSX-GTのベルトラン・バゲットも近づいてきたのに対し、小暮はやむなくピットイン。そのままリタイアを余儀なくされる。どうしてカウルが外れたのかは定かでないが、いずれにせよ飛び散った破片がエンジンまわりを損傷させてしまったのがリタイアの理由となった。