ダルビッシュ有(レンジャーズ)が楽しみにしていると語るイチローとの対決は、次回のマーリンズ戦での登板で実現するだろうか。

両リーグトップの32本塁打をマークしているジャンカルロ・スタントン、巧打者クリスティアン・イェリッチ、既にキャリア最多に並ぶ23本塁打を放ちながら打率.315を残しているマルセル・オスーナと、打線の2〜4番を担う3人の外野トリオの壁は厚い。

イチローは今季84試合に出場しているが、67試合が代打での出場だ。ピッチャーの打順で打席に向かう機会が多く、試合の重要な場面でも、大差の場面でも起用されている。

代打16安打は両リーグ最多だが、打率.262はピンチヒッター全体の平均をやや上回る程度。マーリンズの外野手はリーグ2位のチームOPS.847を誇り、イチローの.613は先述の3人とは比較にならない。

そうした状況を鑑みると、3年ぶりに両雄の勝負が観られるかは、実際の試合が始まるまで分からないだろう。

2人の対戦と言えば、ダルビッシュのメジャーデビュー戦が、まず思い浮かぶ。

2012年4月9日のレンジャーズvs.マリナーズ。ダルビッシュは初回1死1塁の場面で、当時は開幕から3番を任されていたイチローを迎える。

ダルビッシュの投じた6球目の96マイルの速球にイチローは詰まらされたが、振り切った打球はサードの後方へ。このテキサスヒットが、直後の4得点へとつながった。

2回にはライトの頭上を越える痛烈なダブル。ファーストゴロの第3打席を挟み、続く打席ではダルビッシュの足元に弾き返すセンター前ヒットで3安打目をマークした。

2度目の勝負もイチローが三塁打と単打を放ち、3度目の対戦でも初回に単打を記録。

この年は対戦打率.545と完全にカモにされたダルビッシュだが、最後の打席では空振り三振を奪って一矢報いた(ラストボールは力のある速球だったが、完全な逆球で両者ともばつが悪そうだった)。

翌2013年に互いが相見えた時、イチローが着るユニフォームはピンストライプに変わっており、2度の対戦で結果は6打数1安打。2014年も5打数無安打と、ダルビッシュが盛り返した格好だ。

通算22打数7安打、打率.318をどう見るか。2014年までのイチローの通算打率.317とほぼ同じ数字ではあるが、該当の3年間に絞った.276よりはだいぶ高い。

同期間のダルビッシュの被打率.216を加味しても、結論としては「イチローがダルビッシュをよく打っていた」に振り切れる対戦成績だ。無四球は素晴らしいが、三振も3つにとどまっている。