ASローマからモハメド・サラーを獲得したことにより、リバプールの攻撃陣は一段と魅力的になった。両サイドをサラーとサイード・マネが疾走し、中盤インサイドはフェリペ・コウチーニョ、アダム・ララーナ、そして深い位置にジョーダン・ヘンダーソンという、世界でもトップクラスのタレントが顔をそろえる。

また、最前線は戦術理解度が高く評価されるロベルト・フィルミーノ、パワーとスピードを兼ね備えたディボク・オリギ、ペナルティボックス内のセンスが光るダニエル・スタリッジなど、タイプの異なる選手がハイレベルなポジション争いを繰り広げるだろう。中盤ではジョルニジオ・ワイナルドゥム、エムレ・チャンともに残留する公算が大きい。チャンピオンズリーグも闘い抜くだけの戦力は整った、と考えられる。

しかし、センターバックは手付かずである。スピード、高さ、対人能力、状況判断など、ユルゲン・クロップ監督が求める条件を満たしている現有勢力は、おそらくジョエル・マティブだけだ。デヤン・ロブレンは状況判断に、ラグナル・クラバンはスピード対応と背後のケアに難がありすぎる。クリスタルパレスからローンバックしているママドゥ・サコは度重なる規律違反でユルゲン・クロップ監督の信頼を失い、ジョー・ゴメスは未知数だ。だからこそ昨シーズン終了と同時に、強化担当スタッフはフィルジル・ファンダイク(サウサンプトン)と接触したに違いない。