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立川祐路選手インタビュー 〜シーズン中盤戦、ラクじゃないけどがんばる!〜

――SUGOから始まる富士、鈴鹿の三連戦をどう捉えていますか?
(インタビューはSUGO戦を前に実施)

立川:
今シーズンは第2戦(富士)で勝ってるし、ランキングも上位につけているので、ここまでは順調といえば順調ですね。でも、その分ウェイトハンディが厳しくなってくるので、それだけに夏場のレースはその状態でどれだけ上位にいけるかがチャンピオンシップにおいて非常に大事です。そういう意味では決してラクな戦いにならない。でもこうなったのは、逆に前半戦がうまくいった証でもあるので、中盤戦こそががんばりどころかな、と思います。

――以前は、先読みしてレースで調整したり様子を見るということもありました。

立川:
そうですよね。当時はウェイトハンディのシステムが違ったので。でも今は、行けるときに行かないと。中盤戦が終わると、ウェイトも半減したり、なくなるので、一番苦しいのはやはり1000km(鈴鹿戦)までですよね。でもその鈴鹿は距離が長くて何が起こるかわからないぶん、ある程度ウェイトがあっても上位に行くことは可能だし。今シーズンは調子がいいので、できればもう一度中盤戦で勝ちたいというのが理想ですね。ウェイトが重くても、ポイントが獲れるのなら獲るのが大事。だからまず富士を狙います。第2戦で勝ってるし、得意だし。

――今年のLC500と歴代のトヨタ・レクサス車との違いは?

立川:
なんて言えばいいかなぁ。まぁオールマイティという感じでしょうか。どこのコースでも速いし、どんな条件、――予選だけじゃなく決勝でも強い。それだけ完成度が高いということですね。でも、それだけにレクサス勢の争いが激しくて。どこのチームも速いから大変なんですよ。レクサスでチャンピオンを獲る! という気持ちで乗っているので、確かに他メーカーに負けられない。でもその前に同じ道具(クルマ)を使っている他のレクサスチームにも負けたくない、という思いはドライバーとして当然強く持っています。だからそこのバトルが激しくなるのはもうしょうがない。その中で変につぶし合いなどをせず、フェアにいいバトルができればなと思います。

――昨年、自身初となる鈴鹿1000km初優勝を果たしましたが、そのレースが今年で最後になります。

立川:
一昨年が2位で去年が優勝と、鈴鹿はここ最近すごく相性がいいんです。(コンビを組む)石浦(宏明)が長距離を得意とするので……。(※)
だからやっぱり(優勝するなら)1000kmが狙い目かな。でも、今年が最後なんですよねぇ。正直寂しい気持ちもあり、ホッとしている気持ちがあります。というのも、1000kmって周りからすると耐久レースのイメージだと思うんですが、最近はクルマが速くなって、もう十分にスプリントレースなんです。だからドライバーとしてはすごく過酷。ただ、やるからには勝ちたいし、それだけ大変なレースなのでその達成感も大きい。勝利することで去年その醍醐味を味わったので、やはり今年も! という思いはあります。なので、今年の1000kmは(スポット参戦の話題を集めるジェイソン)バトンでもなく、(小林)可夢偉でもなく、僕のパートナーである石浦に注目して欲しい(笑)。なにしろ、“長距離の石浦”ですから!

※ 石浦選手は、GT500クラスにステップアップ後に4度優勝しているが、すべて300kmを超えるレースイベントでの勝利となる。

――真夏の過酷なレースで気をつけることはありますか?

立川:
距離だけ見ると鈴鹿は耐久レースですが、さっきも言ったとおり、走っているほうは、今やもうスプリントレースなんです。クルマそのものも変わってきて、昔ほどヤワじゃないんですよね。昔なら、クルマを労りながら走らなきゃいけない状況がレース中に出てきたんです。縁石に乗らないように走って……、なんて言われたこともありました。でも、今はもうそんな心配をすることもなくなりました。クルマをコントロールして、なんとか完走させようしたのが昔の1000kmだとしたら、今はクルマへの心配がなくなり、その分ドライバーが大変になったんです。でも、個人的に暑さ対策などはしてないですね。極力、外に出ないくらいかな(笑)。もう夏のレースには慣れているから、特に心配はしていませんよ。

――中盤戦以降、どのような勢力図になると思いますか?

立川 祐路

立川:
これまでのところレクサス勢が優位ですが、そうは言っても他メーカーだって黙って見ているわけじゃない。テストでも速さを見せていたし。中盤から後半にかけて、他メーカーに油断しているとやられてしまうと思うので、しっかりと戦っていきたいですね。あとは終盤のタイともてぎでは、ウェイトハンディ制が変わるので、ここでいかにがんばれるか。まず夏場の戦いをしのいでポイントで上位につけ、終盤どれだけがんばれるか。ほんと、もう1回くらいは勝ちたい。そのチャンスはあると思うけれど、レクサス勢だけでも6台いるし。そこへ他メーカーが割って入ってくるんだから、最終的にはいつものように三つ巴のチャンピオン争いになるかもしれないですね。でもまぁ、その中でいいところを僕たちがいただければそれでいい。そのためにレースをやってるんですからね。がんばります!