野球記者の仕事の一つは、スコアブックを付けることである。

我々、日本人記者の多くは安打を赤鉛筆、もしくはそれに準ずるもので記す。だから、打線のいいチームのスコアブックは真っ赤になることが多いし、とりわけ今年のアストロズのように1番から9番まで好打者揃いのチームだと、真っ赤っかになることが多い。

7月24日のフィリーズ戦も同じだった。初回に3番レディックが右前打、二回に7番マキャンと8番ブレグマンが二者連続の本塁打、三回は2番アルトューベが左翼線二塁打、元DeNAのグリエルが右前適時打といった具合にスコアブックが赤く染まっていく。慣れっこになっていたとは言え、そうやっている内に「あれ? また打ちやがった!」と可笑しく思っている自分に気が付いた。

そんな気分にさせてくれたのは、ホゼ・アルトューベだった。2012年と昨年のア・リーグ首位打者で、イチロー以来となる四年連続シーズン200安打以上を達成しそうな勢いで安打を量産しているベネズエラ生まれの27歳である。このままのペースで安打を打ち続ければ、自身が2014年に達成したシーズン225安打の自己最多記録を更新するのは間違いなさそうで、打てば打つほど、往年の名選手の記録を次々と抜いていくことになる。

24日に発表された公式記録を見てみよう。

「彼は自己最長の連続安打を16試合に伸ばし、その間、72打数38安打、4本塁打19打点、長打率.792でOPS(出塁率+長打率)は1.361だった。