無名の若手が次々台頭する稀有な存在

DUARIG Fリーグ2017/2018で今、最もインパクトのある話題は、「首位・湘南ベルマーレ」ではないだろうか。「あの湘南が首位?」。Fリーグのこれまでの歴史を知りながら、日常的に追い掛けているわけではない何人かの知り合いに話したら、みな同じように、驚きを口にした。万年下位チームは現時点で、8試合を終えて7勝1敗。首位の名に恥じることのない戦いぶりを披露する、紛れもなく強いチームである。

暫定首位に立つ湘南ベルマーレ

なぜ、今年の湘南は強いのか? その理由を一言で説明するのは難しい。でもあえて言うならば、「掛け違えたボタンを掛け直した」と言うことだろう。

日本フットサル史で言えば、ペスカドーラ町田の前身、カスカヴェウという象徴的なチームと並び立つくらい、彼らの前身、ロンドリーナもまた、時代の先頭を走っていた。そんな“フットサルプロパー”でありながら、彼らは新陳代謝を恐れない。今の湘南は、無名の若手選手が次々と台頭してくる、リーグでも稀有な存在。育成組織や県内外、他チームでくすぶる生きの良い選手を、トップチームに引き入れている。

内村俊太、安嶋健至、大紱政博、植松晃都、小門勇太、刈込真人、林田フェリペ良孝、上原拓也、佐藤玲惟、上村充哉、鍛代元気、高溝黎磨、浦上浩生……ピッチに立つ現在のメンバーを見ても、湘南でデビューした、もしくは頭角を現した選手は実に多い。その上、彼らは一人ひとりが強烈なキャラクターを持つ。国家資格の「宅建」を持つ選手、父親が元競輪アスリートの選手、叔父が格闘家の選手、サッカー・ベルマーレのサポーターから一念発起して駆け上がって来た選手……。異色ぞろいで、話題に事欠かない。