スーパーラグビー2017は8月5日、決勝戦を迎える。会場は南アフリカ共和国ジョハネスバーグのエミレーツエアライン・パーク(エリスパーク)、1995年のラグビーワールドカップの決勝戦が行われたスタジアムだ。初優勝を狙うホームのライオンズを後押ししようと、チケットは完売したようで約6万2000人の大観衆が集うことになりそうだ。

ライオンズは、準決勝でハリケーンズを44−29で下した。一時は、3−22と19点差を付けられながら、後半、フィジカルの強みを前面に押し出したラグビーで逆転した。タックル成功率が50%という低さで勝つという不思議な勝利でもあった。あっさりとトライを獲られながら、70%の支配率でボールを保持し、ガツガツと前進した。

メンバーは、準決勝と変更なし。ここまで17試合にすべて先発しているWTBコートナル・スコーサンはじめ、PRジャック・ファンルーエン、HOマルコム・マークス、LOフランコ・モスタート、アンドリース・FLクワッガ・スミス、NO8ルアン・アッカルマン、SOエルトン・ヤンチースら不動のメンバーが並ぶ。FBアンドリース・クッツェーは、今季、ボールを前に運んだ距離が1323mでリーグ3位。スコーサンも1208mで4位と、決勝戦でもこの2人が攻撃のキーマンになる。キャプテンは、パワフルな突進が光るFLヤコ・クリエル。決勝戦もフィジカルバトルで圧倒したい。

対するクルセイダーズは、2008年以来8回目の優勝を狙う。2008年の優勝メンバーで今回のメンバーに入っているのは先発NO8キアラン・リード、リザーブに入るPRワイアット・クロケットのみ。22歳のCTBジャック・グッドヒュー、FBデイヴィッド・ハヴィリら若い選手も多く、今季ヘッドコーチに就任したスコット・ロバートソン体制下で、優勝経験のない選手達が新たな歴史を刻めるか。

ライオンズと同じく、メンバーは準決勝と変わらない。キアラン・リードとPRオーウェン・フランクスは、怪我で出場が危ぶまれていたがゴーサインが出た。キャプテンのLOサム・ホワイトロック、FLジョーダン・タウファ、WTBセタ・タマニヴァル、FBデイヴィッド・ハヴィリらシーズンを通して活躍してきたメンバーが多く、チームとしての熟成度は高い。持ち前の粘り強いディフェンスで、ライオンズの突進を食い止められるかどうか。ディフェンスの隙を見逃さず、得点する能力はクルセイダーズの方が上だろう。いかにライオンズのボール保持時間を減らせるかが勝利の鍵。地域獲得も重要になる。

両者は過去11回の対戦で、クルセイダーズが8勝3敗と勝ち越しているが、昨年の準々決勝ではライオンズが42−25で勝利している。ライオンズの3勝はすべてホームであげたものだ。ライオンズはWTBルアン・コンブリンクというロングキッカーがおり、僅差勝負になれば終盤、長距離PGが飛び出すかもしれない。最後までもつれる戦いを期待したい。