頂点に登りつめたのは、かつて無類の強さを誇った名門チームだった。

「スーパーラグビー2017」は8月5日(土)、約5か月間の激闘の末、南アフリカのエミレーツ・エアライン・パーク(ヨハネスブルグ)でプレーオフ決勝を迎えた。

頂点の座を争ったのは、標高約1700メートルのヨハネスブルグを本拠地とする14勝1敗のライオンズ(南アフリカ)と、同じく14勝1敗のクルセイダーズ(ニュージーランド)だ。

レギュラーシーズン最終節で総合首位をクルセイダーズから奪い、決勝までのホーム開催権を獲得したライオンズは、プレーオフ準々決勝でシャークス(南アフリカ)に23−21、準決勝では難敵ハリケーンズ(ニュージーランド)に44−29で勝利。

2年連続で決勝へ進んだライオンズの初優勝を目撃すべく、約6万人収容のホームスタジアムにライオンズサポーターが集結。昨年はプレーオフ準々決勝でホームのライオンズが42−25で勝利していることもあり、初載冠への期待が高まった。

対するアウェーのクルセイダーズは、レギュラーシーズン最終節でハリケーンズに22−31で敗れてシーズン初黒星を喫したものの、プレーオフ準々決勝ではハイランダーズ(ニュージーランド)に17−0で完封勝利。

準決勝で同じくニュージーランド勢のチーフスを27−13で退けて、勝てば9年ぶり8度目の優勝となるファイナルの舞台へ駒を進めた。

準決勝と同じ先発メンバーとなったライオンズは、多くの南アフリカ代表を並べる。売出し中のHOマルコム・マークス、ラインアウトのスティールでも魅せるLOフランコ・モスタート、頼れる闘将FLヤコ・クリエル。

そしてSHロス・クロニエとSOエルトン・ヤンチースのハーフバック団。WTBルアン・コンブリンクは爆発的なキック力でエリア獲得を担う。

対するクルセイダーズも準決勝と同じスターター。こちらもニュージーランド代表がずらりと並び、28歳で代表88キャップを誇るLOサム・ホワイトロック主将、突破力で魅せるCTBライアン・クロッティ、安定感が光る29歳のWTBイズラエル・ダグ。

怪我による欠場が噂されていた代表94キャップのPRオーウェン・フランクス、そして代表でスキッパーを務めるNO8キアラン・リードもそろって名を連ねて、全18チームの頂点が決するファイナルの笛が、ついに吹かれた。

先制点は、不意を突く独走トライだった。