田中将大がブルージェイズ戦に先発する。ブルージェイズは、シーズン中に最も多く対戦する同地区ライバル。そのいつもの顔ぶれの中に青木宣親が加わった。

いまか、どこかと注目されたのはダルビッシュ有の移籍で、青木も気にしていたという。そんな折に不意打ちのように、青木のブルージェイズへのトレードは決まった。

青木本人も、「まさか自分が…」とこぼした電撃トレードだった。現在リーグ最高勝率で首位を快走するアストロズに、青木が在籍したのは今シーズンの半分あまり。

にもかかわらず、移籍した直後にアストロズの本拠地で、青木がブルージェイズの選手として出場した8月4日、青木の最初の打席を古巣のファンはスタンディングオベイションで迎えた。

これにも本人は「まさか自分が…」と予想外のファンの温かい歓迎ぶりに驚いたという。

ただし、そんな青木がブルージェイズとして放った初ヒットは、2日後のアストロズとの第3戦で、ゲーム後半の逆転2ランホームランだった。

この時ばかりは、ファンも声援とブーイングが入り交じる反応だった(アストロズはその後で再逆転して勝利している)。

ブルージェイズには、2013年から2015年まで川崎宗則が所属した。川崎はレギュラーどころか、マイナーと行き来しながらも、現地トロントのファンの心を鷲づかみにしたことは記憶に新しい。

フリーエージェントになった時は、現地の女性記者が「いかないで」とラブレターさながらの記事を地元ニュースサイトに掲載し、話題になったこともある。

そうした記憶の残るチームだけに、同じ日本人である青木の入団は好意的に受け容れられた様子。現地の女性レポーターのヘーゼル・メイさんはツイッターでこう報告している。

彼女がブルージェイズのジョン・ギボンズ監督に青木のことを知っていたかと尋ねたところ、指揮官は「青木が川崎の友人なら、それだけで十分だ」と答えたとか。

なおも起用方法は明確にはなっていないものの、コンタクトヒッターで三振の少ない青木は、いきなりホームランでパンチ力と勝負強さも披露した。新天地でのさらなる活躍に期待したい。