全国社会人大会と日本選手権で、それぞれ9度の優勝の名門・神戸製鋼コベルコスティーラーズ。

トップリーグ初年度の2003年度こそ優勝したが、2012年度から3位、3位、3位、4位。そして昨シーズンも4位とトップ4常連ながら、なかなか頂点に立つことができていない。

しばらく、指揮官を固定できないシーズンが続いたものの、昨シーズンからオーストラリア代表のアシスタントコーチなどを歴任したジム・マッケイHC(ヘッドコーチ)が就任。

今シーズンもマッケイ氏の指揮のもと、戦えることは大きな利点となるはずだ。

マッケイHCはボールをキープするアタッキングラグビーを目指し、10勝中8試合で3トライ以上差のボーナスポイントを獲得するなどトライを取れることは証明した。

昨シーズンの最終戦では優勝したサントリーを苦しめるなど、攻撃では手応えを掴んだ。マッケイHCも「アタックするという意識を選手に浸透させることができた」。

だが、上位3チームやNECやクボタに敗戦するなどディフェンス面では課題が残ったシーズンとなり、指揮官も「コンスタントなパフォーマンスを出すことができなかった」と就任1年目を振り返った。

今シーズンも引き続いてアタッキングチームとしての精度を高めながら、どのように失トライを防ぐかが強豪に勝利し、優勝できるかがのキーとなりそうだ。

そんな神戸製鋼が今シーズン、新たに掲げたスローガンは「Togetherness」だ。選手、スタッフが互いの親密さ、そして互いへの理解を深めチームとして結束することに狙いを置いたものだという。

新キャプテンにFL(フランカー)前川鐘平、副キャプテンにはPR(プロップ)山崎基生、SO(スタンドオフ)山中亮平と、中軸となるリーダー陣は全員7年目選手となった。

FW(フォワード)のメンバーを見てみると、今シーズンもスクラム、ラインアウトは他のチームにプレッシャーを与えるはずだ。

PR(プロップ)は副キャプテンの山崎以外にも、日本代表経験のある平島久照、金井健雄、山下裕史。そして新人ながら代表10キャップの渡邉隆之(東海大出身)らがおり、HO(フッカー)も日本代表の木津武士がセットプレーを引っ張る。

LO(ロック)も、リーグ最長の身長208cmの南アフリカ代表歴のあるアンドリース・ベッカー、日本代表経験豊富な伊藤鐘史、韓国代表の張碩煥、突破力が武器の中嶋イシレリらがおり、キヤノンから芦谷勇帆が移籍したことで層が厚くなった。メンバー編成次第でベッカーはFLとしての出場もありそうだ。

FWの第3列は、前川キャプテン、前キャプテンでジャッカルが得意な橋本大輝、日本代表歴のある安井龍太と谷口到、そしてニュージーランド出身のマット・バンリーベンらと経験豊かな選手が揃う。