第69回全日本大学バスケットボール選手権大会が11月20日より開幕する。同大会で3連覇中、筑波大学の馬場雄大はB.LEAGUEのアルバルク東京へ加入。絶対的な存在として大学バスケット界に君臨した選手が新天地への挑戦を決断した事の影響は小さくない。秋のリーグ戦では、拓殖大が31年振りとなる優勝を成し遂げた。一方、第64・65回大会の優勝チームであり、直近3年間の準優勝チームである東海大学がリーグ戦で苦戦を強いられた事も驚きをもって迎えられたのではないか。

また、大学バスケットボールを取り巻く環境にも新しい風が吹いている。2016年9月22日に開幕したB.LEAGUEでは、特別指定選手制度を導入。本大会の注目選手の一人でもあり、4連覇を目指す筑波大学の杉浦佑成など、プロリーグの厳しさを知った数多くの選手が参戦する。

ここでは、FIBA U19バスケットボールワールドカップ2017で10位に輝く偉業を成し遂げた選手の中から、第69回全日本大学バスケットボール選手権大会に参加する下級生選手にフォーカスをしてみたい。米・ゴンザカ大学で活躍をする八村塁選手を筆頭に、全12名中、計4名の選手がアメリカを拠点として厳しい環境の中で自らの技能を磨いている中、国内を拠点とする選手も自らの技能を磨くべく取り組んでいる。

FIBAバスケットボールワールドカップ2019 アジア地区1次予選の日本代表候補メンバーにも選出された東海大学1年生の西田優大選手は、国内で活動する若手選手の中でも最も将来を期待される選手の1人であろう。かつて、第45回ウインターカップでは、現在、琉球ゴールデンキングスで活躍する#13 津山尚大を擁して優勝を狙う福岡大学附属大濠の控え選手として出場。1年生ながら決勝の舞台にも立ち、2本の3Pシュートを沈めるなど、下級生時より得意のシュート力を武器にチームの戦力として活躍してきた。高校2、3年のシーズンでは上位進出は叶わなかったものの、U−16、U−18、U−19代表チームと世代別代表チームの中心選手として活躍した。特筆すべきは、年齢を重ねると共にプレーの幅を広げている事だ。オフェンスの起点としてピック&ロールを仕掛ける場面を数多く任されると、リスクを恐れない攻撃的な姿勢を貫いた。ディフェンダーがインサイドの選手とスイッチしたと判断するや、緩急を駆使したドライブインでリングへアタック。また、少しでも相手が下がれば即座に3Pシュートを沈める姿は非常に頼もしく、ワールドカップを戦う日本代表の中で大きな武器となった。初戦のスペイン戦、終盤で大逆転勝利を飾った韓国戦をはじめ、多くの試合で2桁得点を記録した。