高校バスケの祭典、ウインターカップ2017全国高校バスケットボール選手権大会が23日に開幕し、男子の1回戦に登場した福島南高校(福島)は66−87で正智深谷高校(埼玉)に敗れた。悲願の初勝利は、ならなかった。昨夏のインターハイで全国ベスト4と躍進したが、ウインターカップの全国大会は、いまだ未勝利。U−18日本代表候補の半澤凌太(3年)を中心に健闘したが、一歩及ばなかった。

第1ピリオドは互角だったが、第2ピリオドで差をつけられた。後半に追いつくことができず、最後は引き離された。水野慎也コーチは「彼は彼なりに頑張っている。でも、今ここでお前が……と僕が思っているタイミングとはズレている」と半澤のプレーにもどかしさを感じていることを明かした。能力の高さは、誰よりも知っている。だからこそ、県予選を優勝した際には「大エースになってもらわないと困る」と言い切った。フルタイムをプレーして25得点、19リバウンドは決して恥じる内容ではない。しかし、半澤は周りの選手を使うことができる反面、個人で相手に脅威を与え続けるエースとしての役割は不足していた。

半澤は「キャプテンとして、エースとして、チームを勝たせることができなかった。本当に不甲斐ない気持ち。もっと自分が(一人で点を取りに行く)というプレーが必要だったかもしれない。正智深谷の守備は、寄りが早かったし、以前から知っていた。ドリブルを2、3回してコーナーに捌くということを考えていたけど、その考えに行き過ぎた部分があったと思う」と自身のプレーを振り返った。

身長188センチでスモールフォワードもこなすオールラウンダー。今後も楽しみな選手だ。チームではインサイドの仕事も担うため「攻撃で、周りを見ながらプレーすることはできるようになって来たけど、ドリブルワークなどの個人技術がまだ足りない」とアウトサイドのプレーは発展途上だが、期待の逸材であることは間違いない。