群馬県予選を圧倒的な強さで勝ち抜いた後、前橋育英の瀧稜太に「一度勝ってから明成とできたらいいな」と声をかけた。梅丘中で瀧とチームメイトだった八村阿蓮、相原アレクサンダー学、塚本舞生は、明成の主力としてインターハイ準優勝の原動力となったトリオ。「組み合わせが決まった瞬間すごくうれしかった」と語る瀧が彼らとの対戦を実現させるためには、前橋育英は最低でも1勝しなければならなかった。組み合わせが発表された時、四日市工に勝てば明成と戦える状況となったことで、チームのモチベーションは一気に上がった。

「昨年のウインターカップと今年のインターハイで悔しい思いをしていたので、予選で優勝して組み合わせが出た時、明成のシードブロックに入ってチームも少しずつ意識も変わっていき、一人一人が自分の役割を確認して、練習も一人一人が競争心を持ち初めて、いい雰囲気に持ってこられたと思います」という相川勇樹の言葉を象徴するかのように、前橋育英は昨年の1回戦で豊浦に競り負けた時と同じCコートで躍動する。

特に瀧は1Q序盤にドライブからのレイアップでリズムをつかみ、2分4秒にファウルをされながら3Pシュートを決めるなど、オフェンスを牽引。「彼は運動能力もあるし、練習時の態度も真面目で、よく声を出している。最もいいところはバスケットボールIQが高いこと。今日は彼のよさが出た」と加賀谷寿コーチが語るように、四日市工の追撃を食い止める際にビッグショットを決めるなど、チーム最多の23点で勝利の原動力になった。