青森県外ヶ浜町の竜飛崎(たっぴさき)に立っている歌謡碑がちょっと変わっている、とツイッター上で話題になっている。正面のボタンを押すと、いきなり大音量で歌が流れ出すというのだ。

竜飛崎といえば、あの曲だ。歌手の石川さゆりさん(59)が40年前に歌って大ヒットした演歌の名曲「津軽海峡・冬景色」で、2番の歌詞の冒頭に竜飛崎のフレーズが出てくる。

「津軽海峡・冬景色」が流れ、驚いて逃げる人も

青森への旅行で、竜飛崎を訪れたところ、歌謡碑の正面に赤いボタンがあるのを見つけ、思わず押して驚いた――。ある男性が2017年7月16日夕にツイッター上で画像をアップしてこうつぶやいたところ、「あるある」と大きな反響を呼んだ。

ボタンを押すと、あの名曲が爆音で流れ、驚いて走って逃げたほどだったと、ツイートされている。


このつぶやきは、5万件ほどもリツイートされ、続々と共感の声が寄せられている。

押せ と言わんばかりのオーラの有るボタン https://t.co/I3qdOgaLnO
- Dandelion Endo (@Dandelion_Endo) 2017年7月16日

これ押したことあるけど遮断器並のうるささで本気でびびるし逃げる
- 林檎 (@unappple) 2017年7月16日

私も押したことあります笑
近くの町?っぽいとこまで聞こえてて恥ずかしかったです
- ぱっちょ (@siete_fgo) 2017年7月16日

歌謡碑から流れるのは、石川さゆりさんが歌う2番の歌詞だ。碑文の前にある10ほどの丸いモニュメントは、ロールケーキやタルトに見えると指摘する声もあった。

「風が強いので歌声がかき消されないように」

実は、津軽海峡・冬景色の歌謡碑は、青森市内の青森港内にもある。係留・公開されている旧青函連絡船「八甲田丸」の前に立っており、竜飛崎のとは違って、近づくとセンサーが作動して歌が流れる仕組みだ。それも、連絡船を歌った1番の歌詞で始まる。

新聞報道によると、こちらの歌謡碑の方が早く、1995年に青森県の出納長が音頭を取って、募金を元に建立した。一方、竜飛崎の歌謡碑は、翌96年に前の旧三厩村(みんまやむら、合併後は現在の外ヶ浜町)の村長が発案して寄付金を募ったといい、ロールケーキなどに見えるのは、波をイメージしたそうだ。

外ヶ浜町の産業観光課にJタウンネットが話を聞くと、大音量の理由などをこう説明した。

「けっこう音が大きいことは大きいですが、人それぞれの感じ方だと思います。大きくした理由は、詳しくは分かりませんが、竜飛崎は風が強いので歌声がかき消されないように音を大きくしたのだと思います。下の方の集落までは風で聞こえませんので、苦情が来たことはないですね」

センサーではなくボタンにしたことやボタンが赤いことの理由についても、かなり前のことなのでよく分からないという。

歌謡碑を見るために来る人は少なく、灯台などがある竜飛崎を回るついでに寄るケースがほとんどだという。それでボタンを見つけて、その音量に驚く人が多いらしい。