ふるさと納税は、今や全国の自治体が激しくアピール合戦を繰り広げる場だ。各自治体がより多くの寄付金を集めようと、肉に魚介、野菜にお酒、観光割引などを中心に工夫を凝らした返礼品を用意している。

返礼品のチョイスは特産品に留まらず、近年話題のストロングゼロがほぼ1年分もらえる自治体もあるなど、相当に幅広い。そんな「ふるさと納税戦国時代」とも言えるなか、静岡県焼津市がとんでもない返礼品を用意している。

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オオグソクムシ、獲れたてです!

駿河湾に臨む静岡県焼津市は、焼津漁港で知られる漁業の街だ。焼津市の公式ページによると、水揚量、金額ともに全国トップクラスの規模を誇り、現在はカツオ、マグロなどの遠洋漁業の基地として栄えているという。

国内有数の漁港を有しているため、返礼品はマグロ、カツオ、カニ、サケ、エビなどの魚介類を始め、それらの加工品、お酒などの飲食品から日用品まで幅広い。ふるさと納税のサイトでは「お礼品数日本一!!」と自称するほどである。

そんな焼津市が2017年12月20日に発表したプレスリリースには、深海魚ブームの中で脚光を浴びた「オオグソクムシ」が返礼品として含まれている。1万5000円の寄付をすると、駿河湾で獲れたオオグソクムシ2匹が「生きたまま」届けられるという。もちろん食用......ではなく、カテゴリとしては「ペット」に分類されている。

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40cmを超える「ダイオウグソクムシ」ではなく、7cmほどの「オオグソクムシ」であるということが注意点として挙げられているが、画像からも大きな存在感が伝わる。

低温でないと生存できないためとはいえ、ペット扱いと言いながらも配送方法が「冷蔵」となっているのが面白い。

ページには飼育する際の注意事項が列挙されている。海水を使用すること、水は低温(10度〜15度)を保つこと、暗くして育てることなど、気を付けるべき点は多いようだ。

ちなみに、注文を受けてから捕獲に向かう関係で、発送までは3週間ほど必要だという。勢いで注文してしまっても環境を整える時間はじっくりありそうだ。

なお、オオグソクムシは一応食べることが可能で、せんべいは好評なのだとか。