「ブロッコリーの葉っぱ、捨ててませんか?」

2021年10月18日に農業法人「安井ファーム」(石川県白山市)の公式ツイッターアカウントが投稿した、こんなつぶやきが注目を集めている。

ブロッコリーの葉は捨てない?(画像は安井ファーム@yasuifarm提供)

ブロッコリーといえば、まず思い浮かべるのはツブツブモコモコした、つぼみの部分。太い茎や葉は捨ててしまっている、という人も多いだろう。

だが、同社のつぶやきには、こう書かれている。

「おそらく調理しようと手に取った途端に捨てられがちなブロッコリーの葉ですが、食べられます!
少しクセになる苦みがあり、ベーコンと炒めても、ゆでて酢醤油で食べても美味しいので、何卒食べる方向でご検討いただけますと幸いです」

なんと、ブロッコリーの葉っぱは、おいしく食べられるらしい。

「葉を捨ててしまった」と見かけ...

安井ファームの投稿に対し、ツイッターでは

「食べられるんですね!知らなかったです!!素晴らしい情報をありがとうございます!!!!」
「え、食べて良いのですか!!???」
「めっちゃむしって捨ててました...」

と衝撃を受けるユーザーも少なくない。

食べられるとは...(画像は安井ファーム @yasuifarm提供)

Jタウンネット記者は19日、安井ファームを取材し、ツイッターの担当者にブロッコリーの葉について詳しく聞いた。

同社はブロッコリーや水稲など、さまざまな農作物を栽培。特に、ブロッコリーは年間約190万株を出荷しており、県内の3分の1の作付け面積を誇る。

そのため、公式ツイッターでは日頃から、ブロッコリーについての情報も多く発信。13日には「茎とベーコンでうま味爆発スープ」として、皮をむいて薄切りにしたブロッコリーの茎とベーコンをコンソメで煮込んだスープを紹介している。

茎ももちろん食べられる(画像は画像は有限会社安井ファーム@yasuifarm提供)

その際、

「さっとスープにくぐらせたブロッコリーの葉を添えれば彩りもバッチリです」

とアドバイスを添えたところ、「葉を捨ててしまった」といったコメントが複数見受けられたそう。

「それが気になって、この度改めて『葉っぱは食べられますよ』と声を上げさせていただいた次第となっております」(ツイッター担当者)

また、担当者によるとフードロス問題が取りざたされる昨今では、ブロッコリーの「茎」に注目が集まるようなったという。しかし、「葉」を食べている人はまだ少ないと考えられるため、「これを機に少しでもブロッコリーの葉っぱに目を向けてくださる方が増えれば良いなと思っております」と語った。

葉っぱ、食べてみた

ブロッコリーの葉はどんな味なのか。記者はさっそく、自分で確かめてみることにした。

あまり葉っぱがない(画像は編集部撮影)

まずは、スーパーでブロッコリーを購入。

店舗によっては葉が全てむしられた状態で販売されていて、葉がついたブロッコリーを見つけるのは難しかった。3軒はしごしてやっと見つけられたが、それでもそんなに葉はついていないような気がする。

葉だけを取った(画像は編集部撮影)

ブロッコリー3株分から取れた葉は、約25グラム。思っていたよりも量があった。

これをそれぞれ、安井ファーム公式ツイッターがおすすめしていた方法で食べてみよう。

コレを捨てるなんて、超もったいない!

まずは、ベーコンと炒めてみた。同社ツイッター担当者によれば、炒める際は下茹での必要はないとのこと。

緑が綺麗に出る(画像は編集部撮影)

葉が硬いのでは、と思い、記者は少し長めに炒めたのだが、そのせいでちょっと水分が飛びすぎてしまった。葉も特に硬いということはなかったので、本当にさっと炒めるだけでいいかもしれない。

気になる味だが、想像よりもあっさりしていた。まったくブロッコリーの味がしなかったのも、衝撃だった。まるで別の野菜のようだ。

続いて、茹でて食べてみた。

酢醤油で(画像は編集部撮影)

こちらの食べ方のほうが、葉の味をより濃く感じることができた。

炒めたときはあまり感じなかったが、よく噛みしめるとかすかに苦みのようなものが残る。だが、記者はどちらかといえば甘味の方を強く感じた。それでいて、どこか海藻を思わせるような匂いも鼻に抜ける。

これは確かに、クセになる。捨ててしまうなんて、あまりにももったいない。

他にはどんな調理法がオススメだろうか。安井ファームのツイッター担当者に聞くと、

「ごま油と塩で炒めても美味しいです。ブロッコリーの葉という食材として考えると難しいかもしれませんが、調理法はケールを参考にするとわかりやすいと思います」

とのこと。皆さんも葉までしっかりついた立派なブロッコリーを発見した際は、残すことなく葉まで、食べてみてほしい。