伊達政宗像といえば、宮城県仙台市青葉区にある仙台城跡に立つ政宗公の騎馬像があまりにも有名だ。

しかし、2021年11月7日にツイッターに投稿され、注目を集めている「伊達政宗像」はどうやらそれとはかなり違うようだ。

三嶋(@msm_mzh)さんのツイートより
「私の知ってる伊達政宗像じゃなかったんだけど私の知ってる伊達政宗像だった」

そんなコメントが添え、写真を投稿したのはツイッターユーザーの三嶋(@msm_mzh)さん。

特徴的な三日月型の前立てが付いた兜は確かに伊達政宗のものだろう。しかし腕を組んでこちらを見る男の表情は......異常なほどにスタイリッシュである。

ツイートには26日夕時点で約2万件の「いいね」がつき、「パーリーしそう」「パーリィするタイプの政宗!」「レッツパーリー!!!」などと話題になっているが......これはいったい?

別ツイートで、投稿者・三嶋さんは「宮城県白石市のホワイトキューブです 小十郎様のお膝元です」と補足している。白石市といえば、政宗公の重臣・片倉小十郎が城主となった白石城がある町だ。

なぜここに、こんな伊達政宗像があるのか? Jタウンネット記者は、投稿者・三嶋さんと白石市役所に取材した。

カプコンから寄贈された「伊達政宗像」

投稿者・三嶋さんに、撮影日時や場所など、その時の状況を聞いてみた。

「2021年11月8 日、午後3時頃、この施設を訪れた際に、メインエントランスの高い所から見下ろす筆頭を友人が見つけて思わず撮りました」(三嶋さん)

「この施設」とは、白石市文化体育活動センター(ホワイトキューブ)のことだ。「私は現在宮城県在住です。実はホワイトキューブに行くのは初めてでした」と三嶋さん。この伊達政宗像を見て、「見覚えがありすぎて逆に違和感が無かったです!」と語る。

「畳敷きの茶の間に同級生で集まって、プレステ囲んでプレイしていた懐かしい日を思い出しますね......」(三嶋さん)

......そう、この像はアクションゲーム「戦国BASARA」シリーズの伊達政宗そのまんまだったのだ。いったいこの「戦国BASARA」伊達政宗はどうしてここにあるのか?

次にJタウンネット記者は、白石市役所に取材した。

「戦国BASARA」伊達政宗像(画像提供:白石市市民経済部まちづくり推進課)

取材に応じたのは、白石市役所の市民経済部まちづくり推進課の担当者だった。

「2015年10月3日に株式会社カプコン様より白石市に寄贈いただいたものです。同年11月7日から、白石市文化体育活動センター(ホワイトキューブ)に展示されています」
「台座も含めて高さが約3.2メートルあります。ホワイトキューブ内でも一段高くなっている場所に展示してありますので、更に雄大さが感じられます」(白石市まちづくり推進課担当者)

BASARAファンにはたまらない宝物

では、この伊達政宗像が白石市にあるのはなぜなのだろう?

「白石市と株式会社カプコン様はゲーム『戦国BASARA』を通じて、そのキャラクターを活用した様々な事業を連携して行ってまいりました。とくに毎年10月上旬に行われる『鬼小十郎まつり』においては、ポスターのコラボやゲーム体験ブースの設置など、積極的にご協力をいただいております。
そのつながりにより、カプコン様から伊達政宗像の寄贈のお話をいただき、快くお受けさせていただきました」(白石市まちづくり推進課担当者)
「戦国BASARA」伊達政宗像(画像提供:白石市市民経済部まちづくり推進課)

「戦国BASARA」における伊達政宗は、なんと英語を巧みに話す、隻眼の武将という設定だ。「Let's Party!!」「Coolにいこうぜ」など英語まじりのセリフも飛び出す国際派。武略や知略に長け、荒武者揃いの伊達軍を率いて、奥州から天下を狙う若きカリスマである。

「私の知ってる伊達政宗像じゃなかったんだけど私の知ってる伊達政宗像だった」という投稿者のコメントは、まさに図星だったのである。

仙台城跡の政宗公騎馬像とは少し違うけど、「戦国BASARA」の伊達政宗そのもので、満足するファンは多そうだ。

「戦国BASARA」伊達政宗像(画像提供:白石市市民経済部まちづくり推進課)

「伊達政宗像」について、白石市民の反応はどうだったのだろう?

「2015年のお披露目式は、農業祭というイベントが開催されたこともあり、多くの市民の目に触れました。BASARAファンにとってはたまらない宝物であると思います」(白石市まちづくり推進課担当者)

ツイッターで話題となっていることについて、白石市の担当者は、「本当にありがたく、うれしい限りです。ぜひご覧になってください。大変貴重なものですので、手は触れないようにお願いをいたします」とコメントした。