シリーズ読者投稿〜あの時、あなたに出会えなければ〜 投稿者:Fさん(石川県・40代女性)

大学1年生の夏休み、神奈川県の大学に通っていたFさんは地元の石川に帰省することにした。

しかし、ちょうどいい飛行機が予約できず、かわりにお隣・富山行きの便に乗ることに。その機内で出会った1人のおじさんのことが、今でも忘れられないという。

地元へ帰る飛行機の中で...(画像はイメージ)

<Fさんの体験談>

大学1年生の夏休みの話です。地元・石川を離れて神奈川県の大学に進学した私は、地元で行われるイベントに参加するため帰省することになりました。

しかし、小松空港行きの便の予約が取れず、仕方なく富山空港行きの便に乗ることに。隣県なんだからなんとかなるだろう、と思っていたんです。

そして飛行機に乗り座席に座って、富山空港に着いた後どうやって帰ろうかと考えていたところ、隣の席に座っていたおじさんが話しかけてきました。話し相手が欲しかったんだと思います。

何を話すのかと思っていたら...

おじさんには「どこに行くのか」「何しに行くのか」など聞かれたような記憶があります。

そこで私が富山に向かっている経緯を話すと、おじさんが「わしが小松駅まで連れてってやる」というのです。

話を聞いて連れていく気満々のおじさん(画像はイメージ)

さすがに悪いので一度はお断りしましたが、おじさんは「いいから、いいから」と言ってくれます。暇だから大丈夫だというのです。

私はとりあえず、その申し出をありがたく受け入れることにしました。

ただ、飛行機の中での話であって、降りた後にはおじさんはもう忘れて行ってしまうんじゃないかとも思っていました(おじさんごめんなさい)。

だから、おじさんと話しながらも自力で変える方法を考え続けていたのですが、飛行機を降りるとおじさんが「小松駅でいいんか?」と聞いてくれて、本当に小松に向かってくださったのです。

名前も聞かないまま...

富山空港から小松駅までは、私が思っていたよりも離れていました。

私は当時、なぜか「お名前を聞くのは失礼なことだ」と思い込んでいて、おじさんとは小松駅でそのままお別れしてしまいました。思い返せば、おじさんは何か言いたげでした。

おじさんが送ってくれた小松駅(画像はイメージ)

名前をお聞きするか、もしくは名刺くらいもらっておけば良かったと、あれからずっと後悔しています。

車はクラウンで、後ろの席には背広が掛かっていました。その感じからするとどこかの社長さんだったのかな、と思います。

20年経ってもたまに思い出しますが、おじさんには感謝しかありません。

おじさん、あの時は本当にありがとうございました。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

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(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)