「あれ?茨城県にこんなに素晴らしい絶景ってあったっけ?(県民)」

ツイッター上に投稿されたある一枚の画像が、人々を困惑させている。

それは「茨城県の女子」をモチーフにしたイラストなのだが......。

これが「茨城県」......?(画像はツノウサ@hajime2eさん提供)

まず目に飛び込んでくるのは荘厳な西洋風のお城。その両脇には赤いバラのような花が美しく咲き誇り、城へと続く道を花びらで染め上げている。その道の上には黒い服をきた長い髪の少女が佇み、左下にもドレスを着たような女性の姿が。

まるでファンタジーの世界のようで......どの辺が茨城?

思わず首を傾げてしまうこのイラストは、ツイッターユーザーのツノウサ(@hajime2e)さんが2022年9月27日に投稿したものだ。添えられていた呟きは、以下の通りである。

「AIが考える茨城県の女子」

「AIに先入観はない」とは言うけれど...

投稿者のツノウサさんは、日々自身のツイッターに「AIで生成した画像」を投稿している。

27日、Jタウンネット記者の取材に応じたツノウサさんによると、使用したAIのツールやAIに与えた具体的な指示は非公開だが、話題の画像は「茨城県の女子」がテーマになるように生成したもの。

過程で類似画像が複数出来上がるため、どれがユーザーに受け入れられるかを考えつつ、「AIっぽさ」と「茨城感」を基準に選定を行ったそうだ。

選考漏れした「AIが考える茨城県の女子」(画像はツノウサ@hajime2eさん提供)

AIが描く幻想的な茨城県は、ツイッター上で1万2000件のリツイートと9万件を超えるいいね(10月4日昼時点)のほか、

「茨城県行ったことなかったけどまさかこんな神秘的な街だとは...」
「これ、茨(いばら)の城(しろ)の女子って認識してるやろw」
「AIなんも知らんくて草」
「これは魅力度ランキング1位の世界線の茨城県」
「県『俺の要素どこ?』」

などの声が寄せられ反響を呼んでいる。人間に「茨城県の女子」を描いてもらったのではきっとこの世に生まれることのなかったイラストに違いない。しかし、ツノウサさんは現時点において、クリエイティブな作業についての軍配は人間側に上がると考えているそう。

というのも、数多くの画像生成を行ってきた結果、ツノウサさんは「先入観がない」と言われることもあるAIにはむしろ「学習による強い偏見」があるように感じているという。

「例えば、『閉店まぎわ、君の欲しがった椅子を買って、その荷物(椅子)を抱えて、電車の中、ひとりで幸せだった男』みたいな、いつかのメリークリスマスの画像をAIに生成してもらおうとするととても難しいです。
なぜかというと『椅子』『電車の中』ときたら、AIは『座席』を描こうとするからです。
また『椅子』『男』ときたら、AIは『椅子を抱えている情景』よりも『着席』を描こうとしてしまいます」

茨城のイラストに描かれているのも、多くの人が「茨」と聞いて思い浮かべる姿よりも、「薔薇」という言葉からイメージする花に近い。これもAIが行ってきた「学習」の仕業なのだろうか......。

とはいえ、そういった単語からの強い連想があるからこそ、現在のAIが生成する絵は人間が描くものとはまた違う味わいのものになるのかもしれない。

どんどん進歩していくAI技術。どこか不思議なイラストを楽しめるのは、もしかしたら今だけ?