東京のど真ん中で、音楽・マーケット・食が楽しめる究極の都市フェス「J-WAVE presents INSPIRE TOKYO〜Best Music & Market」が9月17日(土)、18日(日)、19日(月・祝)の3日間、国立代々木競技場で初開催される。

同イベントは、2000年より毎年開催してきたJ-WAVE夏の大型ライブイベント「J-WAVE LIVE」をパワーアップさせたもの。「TOKYO CULTURE TO THE WORLD」をテーマに、アーティストによるライブに加え、東京ならではの個性溢れるフードコートや、マーケットなども併設して、1日中気軽に、楽しく、美味しく過ごせる究極の都市型フェスへと進化を遂げる。

今回、18日(日)のステージに出演するアーティスト、(sic)boyへのインタビューを実施。コロナ禍での活動や新譜への思い、そして「INSPIRE TOKYO」への意気込みなどについて聞いた。

ダークな作風がコロナ禍を経て変化

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――(sic)boyさんは、コロナ禍においてリリースパーティーが中止になったり、ライブ活動が思うようにいかなくなったりと、苦しい時期もあったかと思います。そんな状況の中、楽曲制作の面で何かしら変化はありましたか?

(sic)boy:曲作りにおいて、これまでダークなものを作っていくことをテーマとしていましたが、コロナ禍になってからは「ダーク過ぎるな」と考え直すようになりました。特にリリックに関しては、沈み過ぎててもこれ以上、下にいきようがない気がして。この状況が早く終わってほしいと願いつつ楽曲制作にあたっていたら、「Heaven's Drive feat. vividboooy」のような明るい曲が書けるようになりました。そういった意味ではコロナ禍が一つの転機になったのかもしれません。

――作品を聴いていると、内省的なリリックが(sic)boyさんのアーティスト性のひとつだと感じます。自分と向き合い続けることは時として苦しい場合もあるかと思います。リリックを書くときにはどんなことを意識されていますか?

(sic)boy:リリックは日記感覚で書いています。毎日、少なくとも一行。調子が良ければ一曲分丸々書いちゃうことも。僕にとってリリックは、自分自身を見つめ直して……といった肩ひじ張ったものではなく、ふとしたタイミングで「そういえば、このときはこんなことを思っていたんだな」と過去を振り返れる、気軽な日々の積み重ねみたいなものなんです。たとえば、2〜3ヶ月や半年ほどの期間が空いたリリックが合わさって、一つの曲ができることもあったりする。「どうでもいいや」となって忘れちゃうリリックもたくさんあるけど、そんなふうに、パッと思い付いてメモした言葉を繋ぎ合わせて曲を作っています。

――では、コロナ禍で改めて「大事だな」と再認識したものは何でしょうか?

(sic)boy:やはり、ファンの方たちです。ライブを開催しにくい状況になっても、こうやって楽しく音楽活動に取り組めているのは、今まで発表してきた曲を何回も聴いてくれる人や、ミュージックビデオを再生してくれる人がいるからこそだと改めて感じています。

「最近やっとライブを楽しめるようなってきた」

――続いて、最新曲「living dead!!」について、コンセプト含めどのように作ったのか教えてください。

(sic)boy:この曲もいつも通り、プロデュースやトラックメイクはKMさんにお願いしています。「ロックっぽいものを作ろう」という話をきっかけにKMさんからこのトラックがあがってきて、それにサクッと歌入れをして……という感じですね。制作にあたって、とりわけ「こう作ろう、ああ作ろう」とあまり深く考えず、リリックやメロディ、トラック含め「いつも通り音楽やってるよ」というノリで、スピード感をもって仕上げました。

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――ライブで披露することで楽曲が成長していくというアーティストの方もいらっしゃいますが、(sic)boyさんにとっても、ライブは特別なものですか。

(sic)boy:実を言うと、最近やっとライブを少し楽しめるようになってきたんです。もともとは全然得意じゃなくて、何なら、人前に出ることすら緊張してしまうくらいなので。しかも今のご時世だと、お客さんがマスクをしていたり、歓声を上げられなかったりするわけだから、パフォーマンスする側からするとなおさら難しいわけで。でも近頃は、「こう盛り上げていったら楽しいのかな」とか、ライブの進め方がちょっとずつ掴めてきたような気がします。

――ご自身のワンマンライブとフェスでは、盛り上げ方などが違うものなのでしょうか?

(sic)boy:違うと言いたいところですが、ステージが変わっても僕が伝えたいものは一つだけなので、結局一緒かも知れません。さすがにワンマンだと、コンセプトやセットリストを決める過程で、ワンマンならではの伝えたいものが生まれてきそうですけど、基本的に僕のライブは一本、自分の中で決めたパフォーマンスをするだけですから。
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今後の目標は「ハードな日本のロックフェスに出たい」

――今年は「SUMMER SONIC 2022」や「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2022」など多数のフェスに出演したり、昨年はKis-My-Ft2の楽曲『NAKED』のリリックを手掛けたりと多方面にわたって活躍しています。今後の展望があれば教えてください。

(sic)boy:自分がより楽しめるようにしていきたいです。これまではストイックに自分に鞭打って楽曲を作り、今年の頭からもずっと制作に時間を費やしてきました。でも最近は、逆にリラックスした状態で音楽を楽しめるようになってもいいのかなと思うようになったんですよね。

具体的な目標で言うと、ロックフェスに出たいです。ロックバンドの中に僕が入って、どれだけ場を温められるか知りたい。もちろん、ちょっと怖いですけどね(笑)。今年は「ロッキン」に出演させていただきますが、それ以外にも、もっとハードな日本のロックフェスにも出てみたいです。もともと僕、日本のハードなバンドが好きで。それこそ昔は「DEAD POP FESTiVAL」とかにも普通に遊びに行ってましたからね。

――以前、L.Aでレコーディングをされていましたね。海外での活動にも興味はありますか?

(sic)boy:海外で制作するのって、めちゃくちゃ楽しいんですよ。ギターのサウンド感だったり、アメリカのプロデューサーさんは日本の方とは違う引き出しをどんどん出してくれる。それが面白いんですよね。海外でのライブもいつかはやってみたいです。

――最後に9月に出演する「INSPIRE TOKYO」への意気込みと、イベントにちなんで(sic)boyさんがインスパイアされたものを教えてください。

(sic)boy:先輩たちのライブを見て研究しつつ、一方で自分も悔いの残らないようにいいライブができるように調整していきます。頑張ります。インスパイアされたのは……ロックスターですね。それこそ、憧れているhydeさんもそうだし、マリリン・マンソン、カート・コバーン“ヘッズ”でもあるので。全世界中のロックスターに、マインドをインスパイアされてます。

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「J-WAVE presents INSPIRE TOKYO〜Best Music & Market」は9月17日(土)、18日(日)、19日(月・祝)の3日間、国立代々木競技場(第一体育館、第二体育館、外周エリア)で開催。(sic)boyは18日の第一体育館 2nd STAGEに出演する。18日はほかにも、Awich、KANDYTOWN、STUTSが出演。チケット詳細は公式サイト(https://www.j-wave.co.jp/special/inspire2022/)まで。

(取材:J-WAVE NEWS編集部、構成:小島浩平)