J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ・寺岡歩美)のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」。7月18日(水)のオンエアでは、メカトロニクスエンジニアの若き才能、小笠原設計事務所の代表で、現役大学生でもある小笠原佑樹さんを紹介しました。

都市生活をデザインするJ-WAVEのキャンペーン「WOW! TOKYO」。7月と8月のテーマは「TOKYO WONDER」。まだまだ知られていない東京の魅力や、海外にも自慢したい宝を掘り起こしていきます。『STEP ONE』では、東京の若き“才能”をご紹介しています。

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■大衆ではなく「誰かひとり」のために

小笠原さんは、1995年生まれ。医療福祉工学とメカトロニクスを駆使して、さまざまな問題解決をおこなうエンジニアとして活躍しています。若きクリエイターの活動をサポートするクマ財団の奨学生にも選ばれ、これまでに電動義手やレスキュードローンなどの作品を手掛けています。

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最近は、「大衆ではなく、誰かひとりのためのものを作る」クリエイターとして活動している小笠原さん。義手などを必要とする当事者と一緒に作品を開発していると言います。

サッシャ:なぜ、大衆のためではなく、ひとりのための開発を選んだのですか?
小笠原:誰かの役に立ちたいと思ったのは、東日本大震災がきっかけです。翌月中学を卒業するという直前の3月に震災を体験し、4月から高等専門学校へ進学しました。そこで、ものづくり系のことをするのであれば、誰かの役に立つものづくりをしたいなと思い始め、それまで行くつもりだったロボット工学コースから医療福祉に専攻を変更しました。

震災時に大型スクリーンで見た大火事が、心の中で強く残っていたという小笠原さん。その2年後に全身麻痺の男性の目線に立ち、必死でロボットアームを作るエンジニアをテレビで見て、「自分も人と同じ目線に立ったものづくりをしたい」と思ったことが、今の活動に繋がっていると教えてくれました。


■真のニーズに寄り添う義手を作りたい

小笠原さんが開発した電動義手は「当事者の真のニーズに寄り添う義手」をコンセプトにしています。

小笠原:既存の義手は、人の手と同じことをできるように設定されていますが、片手がない人でも、もうひとつの手で日常生活の90パーセントくらいはカバーできます。最終的には、なんでもできる義手を作ることがゴールではあるものの、現時点の技術でそれをやろうと思っても操作が複雑になるなど非常に大変です。そのため、今できる90パーセントのことをサポートしてくれたり、できない10パーセントのことをしっかりできたりするような義手を作ることへシフトする方が、当事者にとってうれしいと思います。それをしっかり見つめ、電動義手を作りました。

この電動義手は、自分の個性を表現するひとつの手段として、スマホケースのように、色や柄を着せ替えできるそうです。その他、山岳救助用に開発したレスキュードローンも紹介してくれました。


■好きなようにカスタマイズできる義手を!

これから手掛けたい作品について、小笠原さんは「まずは義手の分野でしっかり活動したい」と話します。

小笠原:今、目の前に当事者がいらっしゃるので、その人が満足する義手をしっかり作り上げたいです。他にも、自分の好きなようにカスタマイズできる義手を作りたいと思っています。腕がない人でも、残っている腕の長さが違ったり、力を入れて痛みを感じる部分が違ったりするので、全員に合った義手を作ることは現状ほとんど不可能です。この先自分がやるべきことは、人によって違う最適解に、ユーザー自身がたどり着けるような後押しをすることだと考えています。それが実現できる、義手のプラットフォームが作れたらと思っています。

最後に、「問題を抱えている人と同じ目線で、その人たちが本当に必要としているものをデザインし、より多くの人が『うれしい』と思えるようなものを作る人になりたい」と、この先の目標を語りました。

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【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時−13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/