J-WAVEで放送中の番組『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「ZOJIRUSHI MORNING INSIGHT」。10月1日(月)、J-WAVEは開局30周年を迎えました。そこで、この日のオンエアでは元J-WAVEのナビゲーターで作家のロバート・ハリスさんをお迎えしました。

ハリスさんは横浜生まれ。大学卒業後、東南アジアを放浪。バリ島で1年過ごした後、オーストラリアへ。シドニーで書店兼画廊を経営するほか、映画、テレビなどの制作スタッフを経て89年に帰国。92年からJ-WAVEのナビゲーターを務めました。


■J-WAVEにビキニの女性が…

別所:帰国した頃の東京はいかがでした?
ハリス:日本はバブルの真っ最中で、若者がメルセデスを乗りまわしてました。(麻布十番にある)アオイスタジオで映画の編集をしてましたが、「なにこの街!?」っていう感銘を受けました(笑)。
別所:バブルの余韻はありましたよね。92年というと、J-WAVEの雰囲気はいかがでしたか?
ハリス:当時は六本木ヒルズではなくて、高樹町にある三井ビルにあって、ディレクターズルームがエネルギーに溢れていてカオスでしたね(笑)。外国人タレントがいたるところにいて、レコード会社のプロモーターが、ビキニの女の子を連れてプロモーションしたりしてすごかったんですよ。
別所:ええ!?
ハリス:僕は、エンヤさんに再会してハグしたらマネージャーに怒られたり、シドニーで1週間ほど一緒にいたボズ・スキャッグスと会って「Oh! Boz!」って挨拶したりしましたね(笑)。深夜番組をやっていたから、仲間というかADを連れて夜の街に繰り出してました。


■人が優しくなった一方で…

別所:ハリスさんはJ-WAVEが六本木に移ってからも、長い間ナビゲーターを務めています。ハリスさんからみて、J-WAVE、そして東京はこの30年でどんなふうに変わっていったでしょう?
ハリス:いい意味でいえば、成熟して落ち着きましたよね。日本は全体的に、経済の低迷が長かったじゃないですか。だから、心を磨く時間を与えられて、それを一生懸命にやったんじゃないかと感じるんです。
別所:ポジティブですね!
ハリス:人間が優しくなったし、寛容な社会ができつつあったんじゃないかと。今の若者の、特に男子は優しい人が多くなったと思うんです。女性は昔から強いけど(笑)。それはいいと思うけど、男子はちょっと静かになったかなと思います。僕らの若い頃は、ちょっと馬鹿をやるようなエネルギーがあったけど、今の若者はそういったところがちょっとなくなってるんで、頑張って欲しいなと、僕は焚き付けてます。
別所:草食男子とか、肉食女子という言葉が生まれたのも、平成の30年間ですし。
ハリス:僕はひとりでそれに抗ってます(笑)。
別所:すごく明るい側面でおっしゃってくれましたけど、暗くいえば“萎縮した”というか、“安全に“というか……。
ハリス:窮屈になりましたね。上からも横からも。
別所:ここ30年の東京のカルチャーシーンはいかがですか?
ハリス:メイド喫茶とか、日本的なサブカルチャーは増えて海外でも注目されるようになったけど、カウンターカルチャーはなくなりましたね。
別所:というと?
ハリス:「NO」を唱える勢力が減りました。それはあんまりヘルシーじゃないかな、と思います。


■東京の魅力を磨くには?

別所:ハリスさんから見て、今の東京はどのように変わっていってほしいですか?
ハリス:もっとオシャレになっていくと思うけど、東京の一番素晴らしいところは人の心。海外から帰ってくると、「この街はなんて寛容で、平和で、優しいんだろう」って思うんです。それをずっと保っていってほしい。あと、横浜出身の僕からみると、横浜の人は横浜大好き人間が多いけど、東京には東京が大好きという人間が少ないんです。いろんなところから来た寄せ集めの街だからということもあるけど、街は植物と一緒で「大好きだよ」「愛してる」って言われると美しくなるんです。東京に住んでいる人が、「東京はいいところだよ」って言うと街はもっと美しくなると思います。
別所:確かに!

街への愛の重要さを語ってくれたハリスさんは、初の長編小説『JJ 横浜ダイアリーズ』(講談社)も発売しました。横浜のインターナショナルスクールに通う、クォーターの高校生が主人公の物語です。こちらも要チェック!

また、J-WAVEでは明日の朝9時まで、開局を記念した「24時間」の特番をオンエア中。J-WAVEの各番組を担当するナビゲーターがリレー形式で繋いでいきます。素敵なプレゼントもご用意! ぜひ聴いてみてください。

radikoタイムフリー:http://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20181001083343 ※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』
放送日時:月・火・水・木曜 6時−9時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/tmr