J-WAVEで放送中の番組『J-WAVE SELECTION』(ナビゲーター:サッシャ)。9月29日(日)のオンエアでは、ノーナ・リーヴスの西寺郷太とgo!go!vanillasの牧 達弥が登場。『J-WAVE SELECTION THE WORLD WITHOUT THE BEATLES』と題して、ザ・ビートルズが存在しない世界を描いた映画『イエスタデイ』を特集! 同映画の魅力やザ・ビートルズが世界に与えた影響を語り合った。

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■映画『イエスタデイ』の魅力

全米をはじめ、世界各国で大ヒットしている映画『イエスタデイ』が、10月11日(金)に日本でいよいよ公開される。

<あらすじ>
売れないシンガーソングライターのジャック(ヒメーシュ・パテル)が音楽で有名になるという夢をあきらめた日、12秒間、世界規模で謎の大停電が発生。真っ暗闇の中、交通事故に遭ったジャックが、昏睡状態から目を覚ますと、あのザ・ビートルズが存在しない世の中になっていた! 世界中で彼らを知っているのはジャックひとりだけ!? 

ジャックがザ・ビートルズの曲を歌うとライブは大盛況、SNSで大反響、マスコミも大注目! すると、その曲に魅了された超人気ミュージシャンのエド・シーランが突然やって来て、彼のツアーのオープニングアクトを任されることに。エドも嫉妬するほどのパフォーマンスを披露すると、ついにメジャーデビューのオファーが舞い込んでくる。思いがけず夢を叶えたかに見えたジャックだったが――。

本作でメガホンを取ったのは、映画『スラムドッグ$ミリオネア』で作品賞、監督賞を含むアカデミー賞8部門で受賞し、ロンドンオリンピック開会式の式典演出を務めたイギリスを代表する映画監督ダニー・ボイル。脚本は、映画『ラブ・アクチュアリー』や『ノッティングヒルの恋人』などで知られるリチャード・カーティスが担当した。また、エド・シーランが本人役で出演している。

映画『イエスタデイ』を観た牧は、以下のように感想を述べた。

牧:最高でしたね。曲名を演技やシーンの中に織り込んでいて、ザ・ビートルズが好きな人はグッとくるし、しびれると思います。有名曲しか出てこないので、詳しくない人も楽しめるし、敷居が高くない。でも、ちゃんと深いところまで映画として落とし込んでいるところがいいなと思いました。

『J-WAVE SELECTION THE WORLD WITHOUT THE BEATLES』

■ザ・ビートルズの自由な試み

「ザ・ビートルズが音楽業界を変えた革新的な出来事」として、音楽プロデューサー・亀田誠治からコメントが届いた。

亀田:ザ・ビートルズは、レコーディング技術の進化と見事にシンクロしました。ザ・ビートルズが活躍した1960年代〜1970年代は、録音するテープが始めは2チャンネル、ステレオでしか録れなかった。だけど、ザ・ビートルズがデビューしてまもなく4チャンネルになります。音が少しずつ進化して、後期ではレコーダーが8トラックまで録れるようになりました。これはどういうことかというと、好きなだけ音を重ねられるんです。要するに、アーティストが思い描いたサウンドを自由自在に作り上げられるようになりました。

西寺によると、当時は専門の技術者のみがレコーディング機材を動かしていたため「アーティストは技術者の言うとおりにしか作業できなかった」そうだ。しかし、「ザ・ビートルズはレコード会社に巨大な利益をもたらしていたため、そうした流れを壊せた」と解説する。

西寺:ザ・ビートルズは自由にやりたい若者たちで「この会社の売り上げは俺たちが作ってるんだろ?」「でも機械が壊れるかもしれない」「壊れたらまた俺が買うよ」みたいな、そのノリがザ・ビートルズの強さですね。「テープを逆に回してみよう」とか。「壊れるかもしれない」って会社の人が言っても、ザ・ビートルズから「また買うんで」って言われたら反論できない。

『J-WAVE SELECTION THE WORLD WITHOUT THE BEATLES』

こうしてザ・ビートルズがさまざまな取り組みを試した結果、他のアーティストも自由に音楽制作ができる環境が誕生した。加えて、ザ・ビートルズのアイデアによって発展した機材も。そのため西寺は、もしもザ・ビートルズが存在しなければ「もう少しレコーディング技術の進歩は遅れていたかもしれない」と話す。

ザ・ビートルズは、作詞・作曲に関しても大きな影響を与えている。通常はアーティストとは別にソングライターがいたが、ザ・ビートルズは自ら作詞・作曲を手がけた。それが、ザ・ローリング・ストーンズなど、アメリカの音楽業界にも影響を与えることになる。西寺は「ザ・ビートルズにとって憧れのアメリカに、結果的には教えるカタチになった。それがザ・ビートルズのすごいところだと思いますね」と感想を述べた。

番組では他にも、ザ・ビートルズがライブ活動を止めて作品作りに集中したエピソードや、ザ・ビートルズの楽曲の魅力を語り合う場面も。詳しくはradikoでチェックしてみてほしい。

■ザ・ビートルズの功績

「ザ・ビートルズが音楽業界を変えた革新的な出来事」として、映画『イエスタデイ』の字幕監修を務めた藤本国彦と、共著『ビートルズは何を歌っているのか?』を上梓した音楽ライターの朝日順子からコメントが届いた。

朝日:今回の映画『イエスタデイ』にも出てくる、ザ・ビートルズの楽曲『When I'm Sixty-Four』は、若者文化が花開いた60年代当時、人気絶頂のロックバンドが「僕が64歳になったら」と歌ったもので、ちょっと考えられないことだったんですよね。ラブソングだけじゃなく「なんでも好きなことを歌っていいんだ」ということを広めたのは、ザ・ビートルズの功績のひとつだと思います。

『J-WAVE SELECTION THE WORLD WITHOUT THE BEATLES』

朝日は、ザ・ビートルズの歌詞の世界観には「寛容」というキーワードがあり、人種、慣習、性別など、さまざまな社会的制約から当時の人々を自由にしたと話す。ザ・ビートルズの誕生の地でもあるリヴァプールが「人種のるつぼ」だったこともあり、「寛容」というキーワードが生まれたのでは、と解説した。

牧:『When I'm Sixty-Four』はアルバム『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』に入っていて、中期の段階でここまで......もう悟りですよね。改めてすごいなって思いますね。
サッシャ:当時のポール・マッカートニーは20代ですもんね。だいたいみんな20代なんですけど。
牧:僕らが経験できない、とんでもない人生を生きてきたんだろうなっていうことを感じますね。

ザ・ビートルズが活躍した1960年代は、アメリカではまだ人種差別が色濃く残っていた。彼らが訪れたアメリカのライブ会場では人種で席が分けられており、これを知った彼らは「ライブをしない!」と言って抵抗したほどだ。

牧:イギリスの音楽がアメリカに渡り、みんなから期待されている立場で「ライブをしない」って抗議できるのは、ハンパないと思いますね。
サッシャ:どこまでも束縛されないことを大事にしたんでしょうね。

ナビゲーターを務めたサッシャは、もしも、ザ・ビートルズがいなかったら「間違いなく今の音楽シーンはまったく違うものになっていた。この世界に生まれなかったものもたくさんあったのかもしれない」と、番組を締めくくった。

映画『イエスタデイ』を観て、ザ・ビートルズの魅力や偉大さを再確認してみてほしい。

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【番組情報】
番組名:『J-WAVE SELECTION』
放送日時:毎週日曜 22時−22時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/jwaveplus/

■公開情報
『イエスタデイ』
10月11日(金)全国ロードショー
監督:ダニー・ボイル
脚本:リチャード・カーティス
製作:ティム・ビーヴァン / エリック・フェルナー / マット・ウィルキンソン / バーニー・ベルロー / リチャード・カーティス / ダニー・ボイル
製作総指揮:ニック・エンジェル / リー・ブレイザー
出演:ヒメーシュ・パテル / リリー・ジェームズ / ケイト・マッキノン / エド・シーラン(本人役)
配給宣伝:東宝東和
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