9mm Parabellum Bullet・菅原卓郎、BIGMAMA・金井政人、TRICERATOPS・和田 唱、UNISON SQUARE GARDEN/XIIX・斎藤宏介が2022年1月1日に閉館するZepp Tokyoの思い出を語った。

4人がコメントを寄せたのはJ-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。番組では、毎回ゲストを迎え、様々なテーマを掘り下げていく。ここでは12月22日(水)にオンエアした内容をテキストで紹介する。

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Zepp Tokyoへの憧れは変わらない

1999年3月の開業以来、数々のアーティストがその場所に立ってきたライブハウス・Zepp Tokyoは、2022年1月1日にその歴史に幕を閉じる。

まずZepp Tokyoへのコメントを寄せたのは、9mm Parabellum Bulletの菅原卓郎(Vo./Gt.)。

菅原は「Zepp Tokyoが閉館してしまうということですごく寂しいです。僕ももう一度Zepp Tokyoでライブをしたかったのですが、残念ながらできないタイミングだったので寂しい、悔しい、もう一回行きたいなと思っています」と残念な気持ちを吐露する。

菅原は観客としてZepp Tokyoにライブを観に行った思い出をこう語った。

菅原:お客さんとしては、NUMBER GIRLの解散ライブや、Rancidっていうアメリカのパンクバンドを観に行ったりしました。そのときRancidの照明をやってた人が9mm Parabellum Bulletの照明をやってくれてる人で、そういうところにつながりがあるのが面白いなって思います。2020年に新型コロナウイルスでライブがぱったり止まる直前にBon Iverの来日ライブを観たのも、衝撃的でしたね。これは世界基準ですごいアクトだなと思いました。ライブが少なくなる前に観れてよかったなと思います。

続いて、菅原自身が出演者としてライブをしたZepp Tokyoの思い出も語った。

菅原:自分たちはZepp Tokyoで数え切れないくらいたくさんのライブをやってきたのですが、初めてのZepp Tokyoでのライブをやった、『VAMPIRE』っていうセカンドアルバムのツアーワンマンはやっぱり思い出深いですね。俺たち本当に暴れてたし(笑)、お客さんもZepp Tokyoでライブをするとすごい盛り上がってくれたから、すごい熱狂の中にいるなって、バンドやってきてよかったなって思ってましたね。Zeppがいっぱいになるんだ、Zeppでソールドアウトしたんだってこともすごくうれしかったし、その後、Zepp Tokyoでライブをする度に「ここに来たぞ」「ここでライブをするんだ」っていうことを毎回味わいながら演奏できたから、Zepp Tokyoでもう一回ライブをやりたかったですね。

菅原にとってZepp Tokyoとはどんな場所だったのだろうか。

菅原: Zepp Tokyoがオープンするときに僕は山形に住む高校生だったんですけど、そのときはピンとこなくて。でもいざ自分がバンドを始めたときに、「Zepp Tokyoって聞いたことがあるぞ」ってつながって憧れのライブハウスになったんです。何度もライブをしたけど、Zepp Tokyoでやりたいっていう憧れみたいな気持ちは変わらないですね。Zepp Tokyoが復活したらもう一回ライブします(笑)。

力を貸し続けてくれたのがZepp Tokyoだった

続いてコメントを寄せたのはBIGMAMAの金井政人(Gt./Vo.)。BIGMAMAとZepp Tokyoはなにやらつながりがあるそうで……。

金井:我々、BIGMAMAは気付いたら毎年母の日に自分たちのイベントをやることが約束事であり、大切なルーティンになっていました。それに力を貸し続けてくれたのがZepp Tokyoでした。毎年3000人が自分たちのことを待ってくれているということはすごい自信や誇りであったし、いまだに忘れることのできない大切な思い出で宝物です。

そんな宝物に今は「お疲れさま」という気持ちだと金井は語る。

金井:場所がなくなってしまうことはさみしいけれど、また新しいすみかを見つけて。例えば動物たちって森とか林がなければなかなか生きていられないものなんですけど、バンドマンにとってライブハウスって同じだと思うんですよね。ライブハウスがないとバンドマンってなかなか生きていけないというか。もれなく僕たちのバンドもそういう生きものだし、自分たちの作った音楽はライブハウスのステージの上でようやく完成するイメージでもあったりするから、自分たちができる範囲でまたライブハウスと手を取り合いたいです。Zepp Tokyoはもう1本ライブを控えているので、そこで今までありがとうございました、お疲れさまでした、という気持ちを込めていいライブをしたいと思っています。

Zepp Tokyoのこけらおとし公演が始まる瞬間は…

次に、TRICERATOPS の和田 唱(Va./Gt.)が登場。TRICERATOPSとZepp Tokyoとの深いつながりを語る。

和田:僕自身、バンドで何度もZepp Tokyoのステージに立たせていただきましたから、閉館はとってもさみしいです。最近どんどん思い出の会場がなくなってしまい、時代の流れとは切ないものですね。何を隠そう、Zepp TokyoのこけらおとしをしたバンドはTRICERATOPSなんです。そういう意味でもとても思い出深いですね。そのこけらおとしはたしかセカンドアルバムのライブだったから1999年だったんじゃないかな。すごく覚えているのはオープニングを振り落としでやったんです。ステージの前に幕をかけてSEと共に幕にメンバーの名前が出たあと、ドラムのイントロが始まり「ワン、ツー、スリー!」って言ってステージが始まる。それを幕の内側で観て、「来た来た!」ってテンション上がりましたね。それをすごく覚えています。

続けて、和田はZepp Tokyoの思い出のライブを語った。

和田:3バンドでやったイベントがあって、そこにフジファブリックがいたんですね。それが志村(正彦)くんの生前最後のライブになったですよ。まさかそのときはそんなことは想像もしてなかったんですけど、志村くんと楽屋の廊下で話して。フジファブリックの『若者のすべて』がすごく好きだったので、「ライブでやらないの?」って訊いたら「今日はやらないんですよ」「いや、やったほうがいいよ」みたいな会話をとても覚えています。志村くんとは本当に仲良くさせてもらってたというか、しょっちゅうくだらないメールをよこす人だったんですよ。そんな後輩がそれまでいなかったから僕はすごくうれしかったですね。

またデビューしたてのレミオロメンとGRAPEVINE、そしてTRICERATOPSの3バンドで行ったライブのエピソードを語った。

和田:GRAPEVINEが出演のギリギリまで楽屋でマージャンをしていて、この人たちはなんて余裕があるんだって思いました。今でもやってるのかな。数え切れないきれないアーティストがZepp Tokyoの夜を盛り上げてきたなかで、こけらおとしをできたっていうのはすごく誇りに思っています。ともあれZepp DiverCityはまだあるし、Zepp HanedaとKT Zepp Yokohamaも出来たてだからZeppの伝説はこれからもどんどん作られていくと思います。僕自身HanedaとYokohamaはやったことがないので、そのステージに立てる日を楽しみにしています。

Zepp Tokyoで強烈に覚えている2つのライブ

最後に登場したのはUNISON SQUARE GARDEN/XIIXの斎藤宏介(Gt./Vo.)。斎藤はZepp Tokyoに並々ならぬ思いがあるという。

斎藤:僕の中でZepp Tokyoがあまりに大きすぎて何から話していいか分からないんですけど、僕は初めてZepp Tokyoでライブを観たと記憶しているのが2005年の100sのワンマンライブでした。僕は2004年からUNISON SQUARE GARDENをやっているのですが、当時は趣味でやっているバンドのつもりでまさかプロになるとは夢にも思ってなかったんです。でもその100sのライブをちょっと上手側のPA卓近くで観ているとき、急にビビビっと「あのステージに立ちたい」と思った瞬間があって。それは多分趣味でやっていたバンドを初めて大きくしたい、プロになりたいと思い出したきっかけだったなって思うんですね。

そんな斎藤はプロになりZepp Tokyoのステージに立つことになる。

斎藤:「Zepp Tokyoにいつか立つぞ」という気持ちでUNISON SQUARE GARDENを頑張っていた2年後くらい、2007年だったと思うんですけど。当時下北沢にあるハイラインレコーズというレコードショップの10周年のライブイベントで、オープニングアクトにUNISON SQUARE GARDENが大抜擢されたんです。それで初めてZepp Tokyoの舞台に立つわけです。本当に気合いも入りまくっていたし、何とそのイベントにはBUMP OF CHICKENも出てたんです。いわば対バン相手がBUMP OF CHICKENという夢のような出来事でした。そのオープニングアクトをやったときはすごく自分的にはカマしたなって思ったんですけど、その後に自分がお客さんとしていちばん後ろからBUMP OF CHICKENのライブを観ていると、『天体観測』のイントロが鳴った瞬間にお客さんがすごい熱量でぴょんぴょん跳びはねて。この音を一音も聴き逃すまいっていう感じで目の色が変わった瞬間を目の当たりにしてしまって、さっきまで自分が立っていたステージとなんでこんなに違うんだろうとすごく悔しい思いをしました。それはいまだに覚えているし、いっちょ前にプロミュージシャンに悔しいと思って、いつか肩を並べてやるぞって思ったのもZepp Tokyoでしたね。

100sとBUMP OF CHICKENとのライブは今でも強烈に覚えていると斎藤は言う。

斎藤:すごく強い思いをした瞬間の自分って地縛霊みたいにずっと居続ける気がしていて。いまだにZepp Tokyoの少し上手のPA卓前には20歳の頃の自分がいるし、そのいちばん後ろには22歳の頃の自分がいるような気がします。それはZepp Tokyoがなくなってもずっとそうなんだろうなって。それくらいに思っています。だからZepp Tokyoは本当にたくさんの思い出をありがとうございました、という気持ちです。いただいた音楽体験を今度は与える側になっていろんな場所で音を鳴らしていきたいと思っています。Zepp Tokyo、お疲れさまでした。

Zepp Tokyoの最後の3日間、12月29日(水)〜31日(金)は「Zepp Tokyo Thanks & So Long!」と銘打ってイベントを開催。29日(水)はフレデリック、BIGMAMA、アルカラ、TOTALFAT、サイダーガール、SPiCYSOL、Lymが出演。30日(木)はMy Hair is Bad、Hump Back、ハルカミライ、SIX LOUNGE、TETORAが、31日(金)はELLEGARDENとBRAHMANがそれぞれ出演する。

・イベント詳細
https://www.zepp.co.jp/news/zepp-tokyo/4676/

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