“尊すぎる純白ラブコメ”と話題になったドラマ『パティシエさんとお嬢さん』の劇場版映画が、いよいよ5月6日に公開される。いじらしいキュートなヒロイン・波留芙美子を演じたのは岡本夏美。街の小さなケーキ屋さんでパティシエとして働く主人公・丈士(崎山つばさ)への想いを募らせ、視聴者や観客をキュンキュンさせる。そんな岡本のハートをキュンキュンさせているのは、なんとラジオ! 自分でチケットを買ってイベントを観覧するほどラジオにハマっているという。夢はラジオパーソナリティー? 単独インタビューで色々と聞いてみた。

体内の血液の流れ方から変えた

──岡本さんが表した芙美子の一途なピュアさに胸を打ち抜かれました!

岡本:『パティシエさんとお嬢さん』はゆっくりとした時間が流れているような作品なので、撮影中は時間の流れをゆったりと感じるというのを心掛けていました。というのも素の私は意外とせっかちな方で、会話をしていても途中でどのような返答をすればいいのかがわかるタイプだからです。でも芙美子ちゃんはそれとは真逆の女の子なので、丈士さんから何かを言われたときにも瞬時に理解をしようとはせず、一つの言葉でいくつもの選択肢が増えてしまうような性格付けを意識しました。

──作品のテイストにあった演技を披露されていますよね!

岡本:これまでの私は元気な女の子やサバサバとした女の子の役が多くて、芙美子ちゃんのようにフワフワしたような子は初めての経験かもしれません。自分の意思をストレートに伝えるような役柄ではないので、いつもとは違った演技の方法やセリフの言い方で、体内の血液の流れ方から変えたような感覚があります。

──『きれいのくに』『賭ケグルイ』とはまた違ったアプローチで、同一人物とは思えませんでした。

岡本:ありがたいことに「気づかなかった!」「これにも出ていたの?」「あれって夏美だったの?」と言われることが最近増えました。作品ごとに同一人物に見えていないというのは、一俳優としてありがたいことだと受け止めています。『パティシエさんとお嬢さん』ドラマ版放送時期に『婚活探偵』でまったく違うようなキャラクターを演じさせていただいたりして、それを面白がってくれるファンの方や視聴者の方も多かったようです。

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令和の怪人二十面相俳優に決定!?

──豹変が岡本さんの武器ですね!

岡本:私としては、その豹変ぶりを強みにしたいとは思います。ただ皆さんのお褒めの言葉に甘んじることなく、岡本夏美が演じる意味や必然をこれからも見つけていきたいと思っています。

──もはや令和の怪人二十面相ですね!

岡本:え? 怪人二十面相……? まあ、そういうことにしておきましょうか(笑)!

──崎山つばささんとは二度目の共演ですよね!

岡本:崎山さんとは過去に一度ご一緒したことはありますが、相手役としてしっかり共演したのは今回が初めてです。崎山さんはとてもチャーミングな方でオープンマインド。私よりも年齢は上ですが、気さくに話しかけてくれました。現場で初めてお会いしたときから会話の波長も合ったので、私もスッと現場に入れた印象です。そんな崎山さんの優しい人柄が、この作品の要素の一つとしてある温かみをさらに一段高めているのではないかと思います。

音楽の力とラジオの力を信じている

──岡本さんはラジオ好きって本当ですか!?

岡本:はい! ラジオは大好きで、J-WAVEもよく聴いています。J-WAVEと劇団ゴジゲンがコラボした舞台『みみばしる』もチケットを買って観に行って、改めて「私ラジオ好きだわあ」と思ったくらいです(笑)。ラジオからふと流れて来た曲に心を救われたことも何度もありますし、そのあたりから音楽の力とラジオの力を信じるようになりました。
──ぜひともラジオ番組のパーソナリティーを務めてほしい!

岡本:私は喋ることも好きなので、ラジオ番組のメインパーソナリティーには憧れます。もしラジオ番組をやるとしたら、土日の午前中がいい。ドライブ中や寝起き、ちょっと遅めの朝ご飯を作っているときに流れるような番組。もしくは深夜のラジオ番組とか……。ラジオが好き過ぎて欲張りになっていますね(笑)。

──どんな音楽がお好きですか?

岡本:音楽は洋楽・邦楽、ジャンルを問わずに聴きます。私の人生の思い出の中には必ず音楽があって、曲を聴くと当時のことが思い出されたり、参加したドラマの主題歌を聴くと、共演者のみんなやスタッフさんたちの顔が思い浮かんだり。私にとって音楽とは、日々隣り合わせにある、なくてはならないものです。

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カラオケでは美空ひばり『愛燦燦』

──具体的にはどんなジャンルの音楽を聴きますか?

岡本:家族の影響で好きになるアーティストの方も多くて、父親とは二人でサザンオールスターズさんのライブに行ったり、祖母と一緒に美空ひばりさんの曲を聴いたり。ひばりさんの『愛燦燦』はカラオケで頑張って歌っています。そのときは一生懸命に歌い方をひばりさんに寄せている自分がいます(笑)。

──俳優としてはどんな役に挑戦したいですか?

岡本:憧れる役柄は、制服のある職業の役柄です。警察官とかお医者さんとか……。警察官だったら、やり手ベテラン警察官の横で頑張るちょっとポンコツな新米警察官を演じてみたいです。どちらかというと私はクール系よりも親近感のあるタイプのようなので、コメディ路線に挑戦してみたいです。

──さらなるご活躍に超期待です!

岡本:自分がやりたいと思ったことは躊躇せず、体を大の字にして何にも縛られることなく、仕事でもプライベートでも何でもやってみたいです。今更?と思われそうですが、ギターを弾けるようになってみたいです。新たな趣味に挑戦することで、自分の経験値を増やしていくのも素晴らしいことですよね!

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(取材・撮影=石井隼人)