MM総研は、2017年度上期(4月〜9月)における国内携帯電話端末の出荷台数調査の結果を発表した。同期の出荷台数は1634万6000台(前年比7.6%増)となり、過去最低を記録した前年度からのV字回復となった。□1位はアップル、12半期連続

 メーカー別では、iPhoneを展開するアップルが出荷台数シェアのうち37.2%を占め、1位を獲得した。2位以下はシャープ(シェア12.8%)、京セラ(12.5%)、富士通(10.2%)、ソニーモバイル(10.0%)となった。今回、アップルは2011年下期以来12四半期連続のシェア1位獲得となり、シャープの11半期連続1位(2006年上期〜2011年度上期)という記録を上回った。メーカー別出荷台数シェア

 このうち、スマートフォンの出荷台数は1373万6000台(前年比12.9%増)。メーカー別シェアでは、1位からアップル(44.2%)、ソニーモバイル(11.9%)、シャープ(11.9%)、サムスン電子(8.7%)、富士通(8.3%)という順になった。

 SIMフリースマートフォンの出荷台数は144台6000台となった。メーカー別シェア1位はファーウェイ(26.1%)で、「P9 lite」や「P10 lite」「nova lite」といった2〜3万円台の端末が人気を博した。2位以下はASUS(22.7%)、シャープ(12.3%)、アップル(11.3%)、富士通(6.2%)と続いた。

【お詫びと訂正 2017/11/16 10:43】

 初出時、本文中の「スマートフォンの出荷台数シェア」の一部に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。□大手キャリアのAndroidスマホが牽引

 大手キャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンク/ワイモバイル)向けのスマートフォン出荷が好調で、特にAndroidスマートフォンが牽引する結果となった。MM総研はNTTドコモの「docomo with」やauの新プラン「auピタットプラン」「auフラットプラン」の効果が大きいと分析。9月に発売されたiPhone 8/8 Plusについては、前年のiPhone 7の初動を下回ったという。ただし、今年はiPhone Xが11月3日に遅れて発売されており、iPhoneが不調と評価するのは時期尚早としている。□SIMフリースマホ、大手キャリアへの採用も増加

 一方で、SIMフリースマートフォンの出荷は増加傾向にあるものの、想定よりも緩やかな成長となった。同社の調査ではKDDI系のUQモバイルもSIMフリースマートフォンに含まれており、この影響を除くと、今回の発表以上に苦戦を強いられている状況となると指摘している。キャリア別出荷台数シェア

 SIMフリースマホについては、大手キャリアやそのサブブランドが同型のモデルを採用するケースが目立つようになった。こうしたケースの背景には、大手キャリアの「SIMフリー市場で人気の端末を扱うことにより、流出阻止を狙いたい」という思惑と、SIMフリー端末のメーカーの「販売規模を拡大したい」という思惑の一致があり、MM総研は今後もこうしたケースが増加し、キャリア端末とSIMフリーの線引きが曖昧になっていくこともありうるという見方を示している。

 そのほか、市場の動きとして、ハイエンド端末の価格は上昇傾向にあり、大手キャリアでは下取りを前提とした買い替えプランを強化している。その反面、低価格帯の端末では通信料金を抑えて長期の利用を促進するプランが人気を集める状況にある。MM総研は今後の買い替えサイクルは緩やかに長期化が進んでいくと予測している。