もやし栽培!簡単&1週間で収穫できる、育て方のコツと注意点

もやしは、「日光に当てない」「1日2回の水の管理」の2点を守れば、1週間から10日で収穫できる手軽な野菜。家庭菜園の入門として最適で、キッチンで簡単に管理ができ、緑豆や大豆のほかに、小豆やササゲなどでも育てられます。

準備するもの

もやしの種(緑豆など)

広口の容器(瓶など)

ガーゼ

輪ゴム

アルミホイル

もやしの種の選び方と種類

緑豆や大豆、小豆、ささげなどでももやしを育てられる

●選び方

もやし栽培専用の種として販売されているものか、食用の乾物を使います。

市販されている野菜の種のなかには、殺菌剤で処理されているものもあるので避けます(普通に育てて食べる分には問題ないが、もやしやスプラウトなど新芽を食べるものには向かないため)。

●種類

緑豆(グリーンマッペ):茹でたり、炒めたりして豆ごと食べられる、一般なもやし

ブラックマッペ:関西を中心に流通しているシャキッとした歯ざわりの豆もやし

レンズマメ:生育が早く、4〜5日で収穫できる

小豆:やや甘い香りがする。熱湯にくぐらせるだけですぐに火が通る

ササゲ:軸が太くて風味が良く、サラダにもおひたしにしてもおいしい

アルファルファ:軽く湯通しすれば臭みも消えて、サラダにもいい

とうもろこし:茹でたとうもろこしのような独特の甘さで風味も満点

スプラウトとの違い

もやし:スプラウトの一種だが、発芽から収穫まで日光に当てずに育てたものをさします。

スプラウト:豆類や野菜の種子などを、日光に当てることで発芽させた食用の新芽。種子に凝縮された栄養と、光合成によって生長した野菜の栄養を併せ持っています。

もやしの簡単水耕栽培

VEGEDAY編集部では、実際にもやし(緑豆)を栽培しました。日ごとの手順ともやしの変化を紹介します。

●初日

写真のように大きめの容器にもやしの種を入れて、5倍以上の量の水を注ぎ、種に吸水させます。種からもやしに成長すると、かさが10〜20倍近くになるので、種を入れすぎないよう注意しましょう。口をガーゼで覆ってふたをして、輪ゴムで止めます。

大きめの容器にもやしの種を入れて水を注ぎ、ガーゼでふたをする

●2日目

水が少し濁ってきます(下の写真右側が2日目)。ガーゼをはずさずに水を捨て、再び水を入れて容器を振って、振り洗いします。これを2、3回繰り返し、濁りのない状態にします。水が濁っているともやしが腐りやすくなるので気をつけましょう。

水が濁ったらガーゼを外さず水を捨て、再び水を入れて振り洗いする

水が濁らなくなったら、しっかりと水切りをし、遮光のため、アルミホイルで上と下の2方向から容器を覆います。穴ができて光が入ってしまうと緑化してしまうので、下の写真のように完全に包み込むのがポイントです。

水が濁らなくなったら水切りし、アルミホイルで容器を覆う

1日2回、水ですすぐ

朝と晩を目安に、アルミホイルをはずし、ガーゼをしたまま水を注いですすぎ、水切りをします。

水で洗う際、アルミホイルが破れたりすることもあるので紙袋や箱などで代用してもいいでしょう。その場合、光が入らないように注意。

●3日目

発芽が始まります。

3日目くらいから発芽が始まる

●4日目

胚軸(もやしの茎の部分のこと)が伸び始めます。

4日目くらいになると胚軸が伸び始める

●6日目

胚軸がだいぶ伸びてきて、根も出始めます。

6日目くらいには根も出始める

●8日目

胚軸が5〜6cmになったら収穫のタイミングです。

胚軸が5〜6cmくらいになったら収穫する

平均して、7〜10日程度で収穫することができます。

平均して7〜10日くらいで収穫することができる

栽培時の注意点

最低温度10℃以上の室内で育成します。

気温の高い時期は特に傷みやすいので、朝昼晩と1日3回くらい水を換えましょう。

最後に

もやしは短期間で栽培でき、炒め物やスープの具、サラダ、おひたしなどさまざまな料理に使えます。ぜひ、挑戦してみてください。

藤田 智

藤田 智

恵泉女学園大学副学長

1959年秋田県湯沢市生まれ。宮澤賢治に憧れ、岩手大学農学部に入学し、同大学院修了。向中野学園高校教員、恵泉女学園園芸短期大学助教授を経て、現職。専門は、園芸学、野菜園芸学。野菜栽培に関連する著書は130冊を超え、「NHK 趣味の園芸 やさいの時間」や日本テレビ「世界一受けたい授業」などのTVにも多数出演する。家庭菜園や市民農園の指導、普及活動を通じて、野菜づくりの楽しさを広げる取り組みを行っている。
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[もやし]スープやサラダに!おいしく食べるための料理のコツ

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シャキシャキとした食感のもやしは、和洋中、エスニックと、さまざまな料理のアクセントになる便利な食材。室内で人工発芽させるため、年間を通じて出回っており、価格が安定しているのも特徴のひとつです。緑豆や大豆のほか、「ブラックマッペ」という豆を発芽させたものも流通しています。

最終更新:2022.04.22

文:アーク・コミュニケーションズ
写真(撮影):清水亮一(アーク・コミュニケーションズ)
監修:藤田智、カゴメ

出典:
『ベランダですぐ始められるコンテナで野菜づくり』藤田智著(日本文芸社)
『NHK趣味の園芸 やさいの時間 藤田智の野菜づくり大全』藤田智監修(NHK出版)