[ピーマン栽培]初心者もプランター家庭菜園で簡単に収穫できる

ピーマンはトウガラシの仲間なので虫や病気の心配が少なく、1株からたくさんの実が収穫できる初心者にも栽培しやすい野菜です。プランターで上手に育てるコツをご紹介します。

準備するもの

ピーマンの苗

深さ30cm以上のプランター

培養土

鉢底石

移植ごて(小型の園芸用シャベル)

化成肥料

仮支柱(約70cm)

本支柱(約1m)

誘引用のひも(麻ひもなど)

園芸用ハサミ

ピーマンの苗選びのポイント

濃い緑の葉がしっかりとついていて、茎が太く、節間(枝と枝の間)の詰まった苗を選びます。   

植え付け

プランターに土を入れ、根鉢(ねばち※)くらいの大きさの穴を開けます。ポリポット(簡易ビニール容器)から、根鉢をできるだけ崩さないように苗を出し、そのまま、プランターの土にあけた穴に入れるように植えます。水はけがよくなるように周りの地面より株元をやや高めにし、土を寄せて軽く手で押さえておきましょう。

ポリポットの中に張った、根と土のかたまり

苗の根鉢を崩さないように植穴に入れて土を寄せる

上手に育てるコツ

・大きなプランターで大量収穫
ピーマンは大きなプランターで育てると株が大きくなるため、たくさん収穫ができます。うまく育てれば1株で55〜60個ほどの収穫も可能です。
・暖かい時期に植え付け
ピーマンの苗は寒さに弱いので、暖かい時期に植えましょう(関東ならゴールデンウィーク後)。早く植える場合は、ビニールで覆うなどして保温しましょう。
・水不足に注意
土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えます。水不足だと果実の成長が遅れることがあるため、注意しましょう。   

仮支柱立て

苗が小さいうちは風で倒れやすいので、苗から5cmほどのところに仮支柱をさします。支柱と茎をひもで結びつけて誘引し、水をたっぷりと与えます。植え付け後、2〜3日は日陰に置き、その後は日当たりと風通しの良い場所に移しましょう。

誘引のやり方を画像で見る

整枝

一番花が咲いたら、そのすぐ下の枝を2本残して、3本(主枝と残した枝2本)立てにします。それ以外のわき芽は全て摘み取ります。

わき芽掻きのやり方を画像で見る

本支柱立てと追肥

実が成長すると重さで茎が倒れてしまうので、株が大きくなる前に本支柱を立てます。さらに茎のところどころをひもで結んで誘引します。

実がつき始めたら、株のまわりに化成肥料を10g散布します。これを追肥といいます。

3本立てに整枝したら、本支柱を立てる

収穫

最初にできた実(一番果)は、長さ3〜4cmのうちに収穫します。放っておくと他の実に栄養がいかなくなってしまうこともあるので、早めに収穫しましょう。

手入れのコツ

・しっかり追肥して長く収穫
一番果の収穫後も追肥し、その後は2週間に1度、化成肥料を10g程度まきます。肥料切れすると、実が大きく成長しないので注意しましょう。   

●一番果以降の収穫

一番果以降は、実が6〜7cmほどになったら収穫です。次々と実がなるので株を疲れさせないよう、早めに収穫しましょう。収穫後は、化成肥料を根元にまきます。こうすることで株が長持ちし、長く収穫が楽しめます。

注意する病害虫

病害虫の少ない野菜ですが、うどんこ病、斑点細菌病にかかる場合があります。発症にした葉や茎をつみ取り、気になる場合は適した薬剤で対処しましょう。アブラムシなどの害虫が発生したら、薬剤を使用してもよいですが、霧吹きを使って水で飛ばしたり、ガムテープの粘着面を利用して取ったりすることもできます。   

memo

・緑のピーマンと赤いピーマン
ピーマンは緑色だけでなく、赤いものも見かけます。実は、色の違いは品種の違いではなく、緑色のピーマンを収穫せずに放っておくと、赤く色付くのです。いわば完熟ピーマンともいえるでしょう。緑のピーマンよりも甘い味わいが楽しめます。
・ナス科の土で連作はしない
ピーマンをはじめナス、ミニトマトなどナス科の植物を同じ土で連作すると、病気にかかってしまう「連作障害」を起こしやすくなりします。翌年もピーマンを育てる場合は、培養土を一新しましょう。

最後に

新鮮なピーマンを食卓で楽しんでください。

藤田 智

藤田 智

恵泉女学園大学副学長

1959年秋田県湯沢市生まれ。宮澤賢治に憧れ、岩手大学農学部に入学し、同大学院修了。向中野学園高校教員、恵泉女学園園芸短期大学助教授を経て、現職。専門は、園芸学、野菜園芸学。野菜栽培に関連する著書は130冊を超え、「NHK 趣味の園芸 やさいの時間」や日本テレビ「世界一受けたい授業」などのTVにも多数出演する。家庭菜園や市民農園の指導、普及活動を通じて、野菜づくりの楽しさを広げる取り組みを行っている。
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[ピーマン]栄養を逃さないピーマンの保存&調理のコツ

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ピーマンはトマトやじゃがいもと同じナス科の植物で、とうがらしの一種。一般的に出回っている緑のピーマンは未熟な姿なので苦味が強いですが、完熟すると赤くなって甘みが増し、青臭さが抜けて食べやすくなります。

最終更新:2022.06.08

文:アーク・コミュニケーションズ
写真(撮影): 谷山真一郎
監修:藤田智、カゴメ
参考文献:
『野菜とハーブのプランター菜園』藤田智監修(ブティック社)
『ベランダですぐはじめられる コンテナで野菜づくり』藤田智著(日本文芸社)
『NHK趣味の園芸 やさいの時間 藤田智の 野菜づくり大全』藤田智監修 NHK出版編(NHK出版)