備蓄食材で作るおすすめ非常食レシピ!パン缶×ツナ×野菜サンド

非常食と聞いて特別なものが必要、いざとなったら避難所に行くのでは?と思っている人は多いのではないでしょうか?しかし、実は在宅避難となり、電気や水道が止まった中で家にあるもので食事を作る場面があることも。今回は、防災食アドバイザーとしてテレビやラジオ、雑誌などで幅広く活躍する管理栄養士の今泉マユ子先生に、備蓄食材であるパン缶を、非常時に家にあった野菜でおいしく食べられるレシピを教えていただきました。パン缶さえ備えておけば、非常時に家にあった野菜とツナ缶で簡単にできちゃいます。

にんじんとツナのエスニックサンド

主食として、ご飯以外にも最近多く出回っているパンの缶詰。いろいろな種類が出ていますので、備蓄食材としてストックしておくとよいでしょう。常温保存可能で、開封してすぐに食べられるのが缶詰のパンの良いところ。焼くとさらにおいしくなります。今回はにんじんを使っていますが、その時に手元にあるお好きな野菜で作ることができます。非常時でもそうでなくても、ぜひ作ってみてください。

材料(1人分)

にんじん:3cm(30g)

プレーン味のパン缶:1缶

ツナ缶(※):1缶(70g)

鶏がらスープの素:小さじ1

クミンパウダー(あれば):少々

こしょう:少々

汁ごと使います。

作り方

パンを取り出し、縦4枚に切り、カセットコンロやトースターで両面を焼く。


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・非常時には、焼かずにそのまま使います。缶詰のパンは焼かなくても食べられますが、焼くとよりおいしいです。停電時などはカセットコンロとフライパンを使うのがおすすめです。
・断水時には洗いものを減らすため、まな板にオーブンシートを敷いてパンを切り、そのままフライパンに移して焼きましょう(ラップは包丁で切れてしまうのでNG。また、クッキングシートはフライパン調理には使用できません)。
・パンを切る時に使った包丁は、使用後にウエットティッシュでよく拭いておきましょう。

ボウルにポリ袋をかけ、その上でにんじんをピーラーでむく。その中にツナ缶を汁ごと入れ、鶏がらスープの素、クミンパウダー、こしょうを加えて、袋の外から揉んで混ぜる。


ポリ袋の上でにんじんをピーラーでむく

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・にんじん、大根、きゅうりなどはピーラーを使って、まな板を使わない「空中調理」をすると洗い物が減らせます。また薄くスライスすることで食べやすくなり、調味料も短時間でなじみます。
・断水時は、にんじんはウエットティッシュで拭くか、ピーラーで一皮むいてから使いましょう(ただし土がついたにんじんは、備蓄の水で洗ってください)。

1のパン1枚に2をのせて、もう1枚のパンで挟む。もう1組同じものを作る。
にんじんとツナのエスニックサンドのレシピ

非常食にまつわるアドバイス

●賞味期限切れに注意

「もしもの時のために」と購入してしまいこんでいた食料品はありませんか?いざというときに食べて「口にあわなかった」ということのないように、一度食べて味を知っておくことが大事です。常温保存可能なパンの缶詰も、色々なメーカーから出ており、製法も味も違います。非常事態となる前に、自分好みのものを見つけておくといいですね。また、しまいこんで「うっかり賞味期限を切らしてしまった」ということのないよう、賞味期限内に美味しく召し上がってください。目立つところに賞味期限をマジックで書いておくことをおすすめします。

●スパイスやハーブでアレンジ

災害食は「災害時に作るレシピ」ではなく、「災害時にも作ることができるレシピ」です。我慢して食べる食事ではなく、もし口に合わないものがあれば、ぜひ家にある調味料をちょい足しして自分の好きな味にアレンジしてください。クミンやガラムマサラ、チリパウダーなどのスパイスやハーブは、香りもプラスされるのでおすすめです。食べ慣れているスパイスがあれば、それらを使って食事を楽しむことができます。まだ使ったことがないという方は、平常時にぜひ色々と試してみてください。

●ポリ袋はゴミ袋として再利用

使ったポリ袋は、ごみ袋として再利用してください。

●カセットボンベの使用期限切れに注意

ガスが止まってもカセットコンロとボンベがあれば調理ができ、今回ご紹介したレシピもパンを焼いて食べることでさらにおいしくなります。ただ、カセットボンベには使用期限があります。カセットボンベも食べ物と同じで、ローリングストックで備えるのがおススメです。ずっと置きっぱなしにしないように、月に1度は確認と練習も兼ねて、カセットコンロとボンベを使って調理をしてみてください。

最後に

そのままでも焼いてもおいしいパン缶と、野菜を組みわせた簡単サンドを、ぜひ作ってみてください。

今泉マユ子

今泉マユ子/ Mayuko Imaizumi

管理栄養士/防災士/災害食専門員

1969年徳島市生まれ、1男1女の母。管理栄養士として大手企業社員食堂、病院、保育園に長年勤務し、2014年に管理栄養士の会社を起業。食育、災害食、SDGsクッキングに力を注ぎ、「第3回 私のSDGsコンテスト」で大賞を受賞。災害時に役立つ「即食レシピ®」、「お湯ポチャレシピ®」のレシピ開発のほか、防災食アドバイザーとして全国で講演を行い、東京消防庁から感謝状を5枚拝受。「レトルトの女王」「缶詰の達人」と呼ばれ、テレビ出演は150以上になる。ラジオ、新聞、雑誌、WEBサイトなどで活躍中。「もしもごはん」シリーズ、「防災教室」シリーズ、「SDGsクッキング本」他、著書多数出版。
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[にんじん]料理別の切り方と保存法

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体にうれしい働きをしてくれるβ-カロテンの含有量は、野菜の中でもトップクラス。生育には低温が適し、生産地を移動しながら一年中つくられています。日本には、中国を経て17世紀に伝来。短く太い西洋種が主流です。

最終更新:2022.09.07

文:今泉マユ子
写真:八田政玄
監修:今泉マユ子、カゴメ