備蓄食材で作るおすすめ非常食!切り干し大根とツナ缶のあえ物

非常食と聞いて特別なものが必要、いざとなったら避難所に行くのでは?と思っている人は多いのではないでしょうか?しかし、実は在宅避難となり、電気や水道が止まった中で家にあるもので食事を作る場面があることも。今回は、防災食アドバイザーとしてテレビやラジオ、雑誌などで幅広く活躍する管理栄養士の今泉マユ子先生に、備蓄食材を非常時にもおいしく食べられるレシピを教えていただきました。普段使いとして常備していることの多い切り干し大根やツナ缶が、平常時も非常時もおいしく食べられます。

切り干し大根の栄養はコチラ

切り干し大根とツナのごまあえ

切り干し大根と材料を混ぜるだけでできるごまあえです。火を使わず、ポリ袋に食材を入れて混ぜるだけ。普段の時短レシピとしてもぴったりです。災害時も、衛生的に作り、食事をすることができます。

材料(1人分)

切り干し大根:20g

ツナ缶(オイル漬け・ノンオイル、どちらでもOK):1缶(70g)

水:50ml

めんつゆ(3倍濃縮):小さじ1

砂糖:小さじ1

黒すりごま:小さじ1

作り方

ポリ袋に材料(ツナ缶のオイルや汁気も含めて)をすべて入れ、下の画像のように袋の口を片手で握り、外側から揉んで混ぜる。


材料をすべてポリ袋に入れ、外側から揉んで混ぜる

memo

・切り干し大根は、ツナ缶のオイルや汁気、調味料などを吸うため、水で戻さずにそのままポリ袋に入れて問題ありません。洗う場合は、それを見越した水の備蓄も忘れずに。
・味付けは自分の好きなものでOK。ドレッシングやマヨネーズであえる他、酢の物にしてもおいしいです。

器に入れる(※)。

災害時や洗い物の手間を減らしたいときは、ポリ袋の口を開け、器に乗せて食べてもOKです。


memo

・すぐに食べられますが、20分以上おくとより味がなじみます。
・平常時であれば、朝に作って冷蔵庫に入れておけば、昼食や夕飯時においしく食べられて、時短にもなります。

切り干し大根とツナのごまあえのレシピ

非常食にまつわるアドバイス

●主流は在宅避難

全国各地で災害が頻発している昨今、食料備蓄の重要性が広く知られるようになりました。住宅の耐震性が向上したことと、避難所の数が少ないことや感染症の問題もあるため、最近の傾向としては在宅避難が主流です。突然の病気などで買い物に出られず家で長期間過ごすことも考えられるので、今まで以上に家での備えが重要となっています。

●ポリ袋を上手に活用

エコの観点からポリ袋を使うことに抵抗がある方もいらっしゃるかもしれませんが、停電・断水時は水を節約しつつ衛生的かつ素早く作るために、上手に活用しましょう。食べ終わった後も、ごみ袋として再利用するなどして使い切るようにします。

●食べ慣れた食材を備蓄

災害が起きた時に食べるものは、特別なものではありません。「災害が起きたら何を食べれば良い?」と考えるのではなく、「普段食べているものを災害が起きた時にどうやったら食べることができる?」と考えてください。日頃食べている切り干し大根やツナ缶など、そのときに家にあるものが備蓄食材となります。そのため、レシピや材料を覚えるのではなく、作り方や考え方を覚えるようにしてください。

災害時には、あるものを活用し、そのとき家にある材料で作れるようになるのが基本です。平常時から作って慣れておきましょう。

食材の備えは、災害時用と平常時用に分けて考える必要はありません。普段食べている物を少し多めに買い置き、食べたら買い足すカタチで。食べ慣れた物が常に家にある状態にしておくことが、備えや安心感につながります。

最後に

非常食としてだけでなく、時短料理としても、サッとできる切り干し大根とツナのごまあえを、ぜひ平常時に練習も兼ねて作ってみてください。

今泉マユ子

今泉マユ子/ Mayuko Imaizumi

管理栄養士/防災士/災害食専門員

1969年徳島市生まれ、1男1女の母。管理栄養士として大手企業社員食堂、病院、保育園に長年勤務し、2014年に管理栄養士の会社を起業。食育、災害食、SDGsクッキングに力を注ぎ、「第3回 私のSDGsコンテスト」で大賞を受賞。災害時に役立つ「即食レシピ®」、「お湯ポチャレシピ®」のレシピ開発のほか、防災食アドバイザーとして全国で講演を行い、東京消防庁から感謝状を5枚拝受。「レトルトの女王」「缶詰の達人」と呼ばれ、テレビ出演は150以上になる。ラジオ、新聞、雑誌、WEBサイトなどで活躍中。「もしもごはん」シリーズ、「防災教室」シリーズ、「SDGsクッキング本」他、著書多数出版。
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最終更新:2022.09.07

文:今泉マユ子
写真:八田政玄
監修:今泉マユ子、カゴメ