トマト栽培&育て方!プランターで家庭菜園[芽かきと着果促進]

トマトの苗植えが終わったら、次は大きくきれいに育てるために必要な、「芽かき」「着果促進」「追肥」のコツをご紹介します。

トマトは、根付いたら5、6月にかけてぐんぐん育っていきます。この時期に、不要な芽をとる「芽かき」と、実ができるのを促す「着果促進」を行いましょう。これらは大きな実をつけたり、病気を予防しながらきれいに育てるのに欠かせない作業です。

芽かきとは?

芽かきとは?

写真のように、茎と葉の付け根の部分から出てきた新しい芽を、わき芽といいます。わき芽をそのままにしておくと、芽が生長することに養分が使われてしまいます。一つひとつの実を大きく生長させるためには、余分なわき芽を取り除くようにしましょう。この作業を「芽かき」または「わき芽かき」といいます。

芽かきのやり方は?

わき芽の根元を親指と人差し指でしっかり挟み、ポキっとひねるようにすると簡単に取れます。細かい作業のため、素手がおすすめです。わき芽を取ったあとの切り口から、雑菌が入るとトマトが病気になってしまうため、事前に手をきれいに洗ってから行いましょう。

芽かきの頻度に注意

中玉トマトをはじめとする一般的な生食用トマト類(ミニ・大玉含む)は、基本的にはわき芽をすべて摘み取って、一本仕立てにするのがおすすめです。誘引(茎と支柱を結びつけること/[準備・植付け]編で紹介)と一緒に、1週間に1度を目安に、晴れた風のない日に行いましょう。
しかし、品種によっては、わき芽を1度しか取らないものや、取る必要のない品種もあります。すべてを摘み取ってしまうと実をつけない場合もあるので、苗を購入するときに、お店の人や説明書で確認しておきましょう。

着果促進とは?

実がつくように受粉を促すことを着果促進といいます。花が2、3輪咲いてきたら行いましょう。イラストのように、最初に花がついた房を「第一花房」と呼びます。第一花房を受粉させないと、養分がうまく実にいかずに、葉や茎ばかりが生長してしまう「つるぼけ」という現象が起こってしまいます。

着果促進とは?

着果促進のやり方

着果促進の方法は、市販の着果促進剤(トマト専用のものがおすすめ)を花房全体にひと吹きするだけです。何度もかけると奇形果になってしまう場合があるので、「ひと吹き」を厳守してください。

着果促進のやり方

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着果促進剤を使用しない場合は、柔らかい筆などで花の中心を軽くなでたり、指で軽く花を叩いたりして人工授粉させる方法もあります。しかし、確実な着果を目指すなら、着果促進剤を使いましょう。

追肥とは?

培養土の中には、もともと野菜が育つのに必要な栄養が含まれていますが、3週間ほどで使いきってしまいます。そのため、追加で栄養を与えていくことを「追肥」といいます。
化成肥料を10g、土の表面全体にまきましょう。最初の1回は、苗を植えてから2〜3週間後を目安に。以後、2週間ごとに1回を目安に行っていきましょう。
その際に、苗が倒れないように、軽く「土寄せ(土を根元に集める)」をすることも忘れずに。

追肥とは?

液体肥料の場合は1週間に1回を目安に

「追肥」に使う肥料は、液体肥料でもOK。その場合は、規定の量に合わせて水で薄め、1週間に1度を目安に与えます。頻度は高くなりますが、手が汚れにくいのが利点です。好みに合わせて使ってください。

今回紹介した「芽かき」「着果促進」「追肥」の作業は、収穫まで定期的に行います。その手間がトマトのおいしさや収穫量に大きく影響していきますので、生長を見守りながら、丁寧にやっていきましょう。

生長途中のステップ!トマトの[摘芯&病気対策]はコチラ

藤田 智

藤田 智

恵泉女学園大学副学長

1959年秋田県湯沢市生まれ。宮澤賢治に憧れ、岩手大学農学部に入学し、同大学院修了。向中野学園高校教員、恵泉女学園園芸短期大学助教授を経て、現職。専門は、園芸学、野菜園芸学。野菜栽培に関連する著書は130冊を超え、「NHK 趣味の園芸 やさいの時間」や日本テレビ「世界一受けたい授業」などのTVにも多数出演する。家庭菜園や市民農園の指導、普及活動を通じて、野菜づくりの楽しさを広げる取り組みを行っている。
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最終更新:2022.05.17

文:KWC
写真:谷山真一郎(4・5枚目)、カゴメ(1〜3枚目)
監修:藤田智、カゴメ
参考文献:『藤田智の必ず収穫できる野菜づくり入門』藤田智著(実業之日本社)
『ベランダですぐ始められる コンテナで野菜づくり』藤田智著(日本文芸社)