2011年7月の新潟・福島豪雨で不通が続くJR只見線会津川口(福島県金山町)−只見間の27.6キロを巡り、福島県とJR東日本は19日、上下分離方式による鉄路復旧に正式合意した。18年春の着工、21年度中の運行再開を目指す。
 合意書によると、上下分離方式により、県が復旧後の線路など鉄道施設を保有・管理し、JR東が運行を担う。81億円を見込む復旧費は、JR東が3分の1の27億円を、県と地元17市町村が残りを負担する。
 JR東は年内に県と施工協定を結び、流失した鉄橋の復旧工事などに備える。県は運転再開までに、鉄道事業法に基づき、施設管理に必要な事業者許可を取得。沿線自治体と協議を進めている只見線の利活用促進策も年内にまとめる。
 合意式が県庁であり、内堀雅雄知事は「沿線地域の将来像を描き、地方創生を成し遂げたい」と強調。JR東の深沢祐二副社長は「地元や県内外の多くの客に乗ってもらえるよう取り組む」と述べた。
 会津川口−只見間は豪雨で4カ所の橋が流失するなどした。只見線の慢性的な赤字などを踏まえ、JR東は代替バスの継続によるバス転換を提案。県や沿線自治体は今年3月、「地方創生に不可欠」として鉄道復旧の方針を決めていた。上下分離で地元負担となる年間2億1000万円の維持費は県が7割、17市町村が3割を負担する予定。