障害者が自立を目指して働く就労施設「本郷食堂」が12日、気仙沼市本郷にオープンした。障害者が事業所と雇用契約を結び、最低賃金が保証される「就労継続支援A型事業所」は市内で初めて。採用された6人がレストランで接客や配膳に汗を流している。
 食堂は気仙沼市の一般社団法人「コ・エル」(白木福次郎代表理事)が開いた。コ・エルが市内で運営する就労移行支援事業所「就労サポートセンターとれいん」の活動場所として昨年4月にできた木造平屋(約180平方メートル)の一角約80平方メートルを活用する。
 精神、知的障害の10〜50代の男女6人が、コ・エル職員のサポートで接客や料理の盛り付けを担う。将来の一般就労を目指して週5日、1日6時間程度の勤務をこなす。
 開店初日は約40人が来店。注文を取ったり、食事を提供したりした菊田道成さん(53)は「2週間前から練習していたので緊張はしなかった。これからもしっかりとした接客を心掛けたい」と意欲を見せた。
 営業時間は午前11時〜午後4時半で火曜定休。時間帯によって日替わり定食やオムライス、そばのほか、手作りケーキも出す。
 年間売り上げ目標は約1200万円。夜間の営業も検討しており、コ・エルは雇用契約を結ぶ障害者を10人程度まで増やす計画を立てる。小林明美副代表理事は「障害者に対する理解が深まる場となり、住民に愛される食堂を目指したい」と抱負を語った。