宮城県と全国の高校生が共同制作した七夕飾りが、仙台七夕まつりに彩りを添えている。4日閉幕した第41回全国高校総合文化祭(みやぎ総文2017)の運営を支えた地元の生徒が企画してデザインを考え、来県した生徒が寄せ書きをして仕上げた。みやぎ総文でつながった高校生が、普段は語りにくい夢や復興への思いを吹き流しに託した。

 みやぎ総文の美術・工芸部門の研修交流を担当した生徒実行委員会のメンバーが2年前からアイデアを出し合い、七夕飾りを手掛ける鳴海屋紙商事(仙台市)からも助言を受けた。
 東日本大震災で支援を受けた感謝の気持ちは、夢を抱いて生きる姿を表現した飾りで伝えることにした。
 実行委の宮城野高3年の淀川愛奈さん(17)=宮城県大和町=は「震災から6年がたち、私たちは被災地の宮城で未来に向かい歩んでいる。普段は口にしにくい希望や夢といった若者のメッセージを吹き流しのデザインに込めた」と話す。
 完成した吹き流し計5本は青葉区の名掛丁商店街に取り付けられた。高校生が宮城県花のミヤギノハギを描く様子がデザインされた吹き流しには、大空に夢を描くイメージを込めた。
 別の吹き流しは、みやぎ総文の期間中、全国の高校生約400人が仙台市内の交流会で夢や希望を記した短冊を貼り付けた。岡山県総社南高3年の岡田佳花さん(17)は「有名な仙台七夕に小学教諭になる夢を託せた」と笑顔を見せた。
 実行委の聖和学園高3年の工藤佑一郎さん(17)=青葉区=は「多くの生徒とつながりができ、共に頑張ったことが飾りから伝わったらうれしい」と語った。