◎商店街竹飾り撤去、観光客早々に帰路

 仙台七夕まつり最終日の8日、仙台市中心部は東北に接近する台風5号の影響で早朝から風雨が強まり、お祭りムードがかき消された。アーケード中央部に屋根がない一番町四丁目商店街は七夕飾りが倒れる恐れがあるとして、飾りを撤去する異例の方針を決定。商店主らは「こんな七夕は初めてだ」と天を仰ぎ、観光客は「せっかく来たのに残念」と嘆いた。

 同商店街は決定を受け、役員らが各店舗を回り、撤去を呼び掛けた。履物店の伊藤玲子さん(65)は「飾りが雨を吸収して重くなり、竹が大きくしなっていた。安全のためにはしょうがない」と肩を落とした。
 文具店を経営する菊地和男さん(65)は「飾りを撤去するなんて初めて。観光客も帰ってしまった」と惜しんだ。
 多くの観光客は一番町四丁目商店街を避け、全面に屋根がかかるアーケード街で七夕見物をした。
 家族5人で訪れた埼玉県の団体職員菊池宏明さん(47)は「四丁目商店街の飾りも見たかった。早めに七夕見物を終え、親戚のいる石巻に向かう」と話した。
 前日からイベントの中止が決まっていた勾当台公園市民広場には観光客の姿がほとんどなく、作業員がステージや露店の撤去に追われていた。
 7日までたこ焼き店を出していた宮城県利府町の柴田俊夫さん(27)は「七夕まつりは例年、雨が降るけど、台風が来て驚いた。最終日の売り上げがなくなり、残念だ」と話した。