東京電力福島第1原発の原子炉建屋周辺の井戸「サブドレン」1カ所の水位が急激に低下し、建屋内の高濃度汚染水が漏えいする恐れがあったトラブルで、東電は10日、約6メートル離れた場所で行っていた新たな井戸の掘削作業が水位低下の原因だったと推定する調査結果をまとめた。
 東電によると、掘削地点周辺の地下にはサブドレン同士をつなぐ配管が埋設されている。水位低下は新たな井戸を地下配管と同じ深さまで掘り下げた時点で始まっており、サブドレンの水が配管を通じて新しい井戸に流れ込んだ可能性が考えられるという。
 サブドレン水位は約20分後に自然回復した。この点については、掘削機の先端が水を通さない泥岩層まで達したことで止水効果が発生、その後に周辺の地下水がサブドレンに流入したと推察できるという。
 東電は同日、二つの井戸が地下配管を通じて実際につながっているかを確認するため、掘削機の先端を配管と同じ高さに引き上げて地下水の流れを調べた。