学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設問題で、前川喜平前文部科学事務次官は2日、福島市で行った講演で「まだ聞き取りをしていない学園関係者らの話も聞くべきだ」などと述べ、真相解明には加計孝太郎理事長らの証人喚問などが必要との認識を示した。
 前川氏は、加計理事長らを呼ばない政府や与党の対応を「お友達優遇。権力の私物化だ」と批判。証人喚問などの対象に、獣医学部新設を国家戦略特区として申請した愛媛県今治市の菅良二市長も挙げた。
 自身が参考人として出席した衆参両院予算委員会の閉会中審査に関しては、和泉洋人首相補佐官らの証言などを念頭に「『記憶にない』と繰り返す役人らを見て気の毒に思った」と語った。
 約400人が集まった講演では、文科省時代から実現を唱えてきた公立夜間中学について「義務教育の最後のよりどころだ」と全国に設置する必要性も訴えた。