◎達増氏 若者雇用の充実発信/及川氏 保育士確保策を拡充

 任期満了に伴う岩手県知事選(22日告示、9月8日投開票)に立候補を表明している現職達増拓也氏(55)と新人及川敦氏(52)を招いての公開討論会が12日、盛岡市であった。日本青年会議所東北地区岩手ブロック協議会が主催した。「経済」「子育て」「防災」の3分野で両氏の主張を紹介する。

経済

 達増氏 基幹産業の農林水産業は後継者不足だが、1人当たりの生産性を高めて所得を上げる施策が大事だ。自動車や半導体産業の集積が進む岩手には働く場があると、県内外の若者に伝えたい。
 及川氏 農林水産業で小型無人機(ドローン)やロボットなど新技術の導入を進める。短時間勤務や職務を限定した多様な正社員制度を普及させたい。所得の向上が図られ、人材の定着にもつながる。

子育て

 及川氏 保育士確保のため修学支援は規模を拡充させたい。処遇の改善にも県はもっと介在すべきだ。病児、病後児の保育施設の運営は民間では難しい。公的機関の関与を図らなければならない。
 達増氏 働きながら出産、子育てができるきめ細かな対策が重要で、何でもやりたい。小学生までの医療費の窓口負担ゼロを中学生まで拡充したい。低所得世帯の子どもの教育支援も進める。

防災

 達増氏 東日本大震災の被災者の心と体のケアは今後も必要。震災を風化させず、国内外への事実の発信に力を入れる時期だ。少子高齢化に伴う消防団員の減少が大きな課題になっている。消防は自治の原点。人材や装備品の確保を支援していきたい。
 及川氏 被災者の孤独死を避けるため、あらゆる手を尽くしたい。多発する自然災害に対し、ハードだけでは命を守れない。防災教育が何より必要だ。消防団は地域文化を守る存在でもある。存続のために企業が加われるような優遇措置を講じるべきだ。