◎池山隆寛1軍チーフコーチ

 梅雨時から夏場にかけ、茂木、藤田、ペゲーロ、岡島、松井裕、今江とけが人が続出している。苦しいがこの8月が踏ん張りどころ。ここを乗り越えないと、「優勝」の二文字は見えてこない。何とかチームを挙げて戦いたい。
 6月中旬に茂木が離脱した後は三好が遊撃の穴を埋めた。誰かけがをしたら誰がバックアップに入る、というのをポジションごとに監督含め首脳陣で春季キャンプ、オープン戦から決めていたので迷うことなく選択できた。二遊間は負担が掛かる位置だし、守りでもチームの要。三好も離脱してしまったが、新加入したクルーズが思った以上に守りで頑張ってくれている。あとは打つ方の状態を上げてくれれば言うことはない。
 2番ペゲーロの離脱だけは想定外だった。代わりの2番については試行錯誤しているが、臨機応変に作戦を絡めながら、復帰した1番茂木とでチャンスをつくってクリーンアップで点を取れればいい。ペゲーロ離脱後、大量得点の試合は少ないが、何とか失点を防いで得点を1点でも多くというところを目標にしていかないといけない。
 投手では抑えの要の松井裕が欠け、先発陣は「1回でも長く」「中継ぎ陣に負担なく」という意識を持っていると思う。先発の役割はまず五、六回を投げ切ること。プレッシャーを感じ過ぎず、そこをクリアすることを頭に置いてほしい。中継ぎ陣もそれぞれが今まで投げていたのと一つずつ役割がずれてくるわけだから、間違いなく負担は掛かっている。暑くなって投手も大変な時期だが、どのチームも状況は同じ。バックアップがしっかりできているチームが最後に勝つ。
 若手にしてみれば、逆に今はチャンスでもある。特に新人の田中、森原、菅原、高梨、藤平は今までにアマチュアでしたことのない経験をしているから、それを自信や財産につなげてほしい。ミスは覚悟の上で使っているし、失敗もしながら大きく成長してほしい。
 幸い前半戦の貯金があるから、慌てることはない。けが人が戻りさえすれば、という思いもあるし、それまで今いる選手で一戦必勝で勝ち星を重ねていきたい。目下のヤマ場は8月半ばと9月頭にあるソフトバンクとの直接対決。昨季はソフトバンクに大きく負け越したが、今季は9勝6敗と立派に戦っている。直接対決までに、どれだけけが人が戻ってくるかが鍵になる。(東北楽天1軍チーフコーチ)